大阪・関西万博期間中、プラダが大阪と犬島で大イベント! 妹島和世と「PRADA MODE」で再タッグ

大阪・関西万博の会期中となる6月、プラダと建築ユニットSANAAを率いる建築家・妹島和世がコラボレーションし、2つのイベント「PRADA MODE 大阪」と「犬島プロジェクト」を開催する。

建築ユニットのSANAAを率いる建築家、妹島和世プラダがコラボレーションし、日本国内で6月に2つのイベント、「犬島プロジェクト」(6月4~6日 ※プライベートプレビューのため一般公開はなし)と「PRADA MODE 大阪」(6月8~15日)を開催する。

PRADA MODEは、アート、建築、音楽、食、エンターテインメントなどのカルチャーを横断した体験型イベントだ。今までロンドン、パリ、上海、ロサンゼルス、ドバイ、ソウルなどで開催され、ジェイミー・ダイアモンド、ケイト・クロフォード、トレヴァー・パグレン、賈樟柯、ダミアン・ハースト、マルティーヌ・シムズ、イ・スッキョン、キム・ジウン、ヨン・サンホ、チョン・ダヒ、シアスター・ゲイツなどのアーティスト、映画監督、写真家らによる作品やインスタレーションを展示してきた。こうした領域横断的な取り組みは、文化団体の「Fondazione Prada」を創設し、その複合施設をミラノに持つプラダならではと言えるだろう。

今回の大阪でのイベントは、PRADA MODEにとって12回目、日本で行うものとしては2回目となる。2023年に行われた「PRADA MODE 東京」は目黒の東京都庭園美術館で実施され、その際も同美術館長を務める妹島和世がイベントのキュレーターを務めた。今年は万博で盛り上がる大阪と、妹島が建築プロジェクトを行っている犬島が舞台となる。

犬島は瀬戸内海の直島近くに位置する小さな島で、高齢化と産業の衰退が進んでいた。そんな犬島の建築環境を再構築するため、妹島は2008年に福武財団により招聘された。現在、福武財団によるベネッセアートサイト直島プロジェクトの一環として開発が進行中で、妹島は現在までに古い住宅を改修しギャラリースペースを建設したり、ワークショップやコミュニティガーデンを企画したりしてきた。今イベントでは、犬島のプライベートプレビューを開催し、島の歴史、過去17年間の妹島の取り組み、そして島の未来に対する妹島のビジョンを紹介する。さらにプラダが島に寄贈する妹島設計による「犬島 くらしの植物園」常設パビリオンが披露される。

また妹島は、大開発が行われている大阪駅北口エリア・うめきた公園での開発にも関わっており、SANAAとして大屋根施設を設計。PRADA MODE 大阪ではここを舞台に、妹島自身の監修による展覧会形式で、模型やビデオなどを通じてこの進行中の施設を紹介し、対談やワークショップも行われる予定だ。

「自然豊かな小さな島、犬島では、歴史、建築、芸術、そして日常生活が融合した風景、すなわち共生に出会い、体験することができます。犬島と歴史的に深いつながりがある大阪では、この体験が共有され、より多くの人々に広がりを見せることでしょう。今回の『PRADA MODE』では、対話と発見を通じて共生が形作られ、皆さんの参加によって成長し続ける新たな風景が生まれるはずです」と妹島はコメントを発表している。

PRADA MODE 大阪の詳細は、5月中旬以降、プラダのオフィシャルサイトにて順次公開される。PRADA MODE 東京では、西沢立衛による仮設パビリオンや杉本博司と千宗屋の対談、渋谷慶一郎によるピアノ演奏などが行われた豪華なイベントだった。今回は東京より会期が長い分、さらに充実のプログラムが期待できそうだ。

問い合わせ先:プラダ クライアントサービス
Tel. 0120-45-1913
www.prada.com

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