フリーズ・ソウル2025が出展者を発表。日本からは23ギャラリーが参加、ソウル市全体での交流も深化
今年で4回目を迎えるフリーズ・ソウルが2025年の出展者を発表した。世界30カ国以上から120のギャラリーが参加し、20のギャラリーがメインセクションの「ギャラリーズ」に初出展する。

9月3日のVIPプレビューを皮切りに、9月6日まで開催される2025年のフリーズ・ソウルの出展者が発表された。30カ国以上から120のギャラリーが集結し、今年も韓国ギャラリー協会(GAoK)が主催するキアフ・ソウルとCOEXコンベンションセンターで同時開催される。なお、この日程は、2023年にフリーズが傘下に収めたニューヨークのアーモリーショー(9月5日〜7日)と重なっている。
セクション別のギャラリー数は、メインの「ギャラリーズ」に90、新進アーティストのソロブースが出展される「フォーカス・アジア」に10、中世から20世紀までの作品を対象とする「フリーズ・マスターズ」は20となっている。フリーズ・マスターズは毎年10月にロンドンで独立したフェアとして開催されており、今年3月にエマヌエラ・タリッツォが同フェアの新ディレクターに任命された。
フリーズ・ソウルのディレクターを務めるパトリック・リーは声明で、「このフェアは、韓国および世界のアートファンが交流する重要な場として短期間で定着しました。今年のプログラムでは、会場のコンベンションセンター内だけでなく、ソウル市全体での交流がさらに深まることでしょう」と述べている。
メインのギャラリーセクションには、ガゴシアン、ハウザー&ワース、Pace、デイヴィッド・ツヴィルナー、ホワイトキューブ、グラッドストーン・ギャラリー、タデウス・ロパック、リーマン・モーピン、スプルース・マーガス、エスター・シッパーなどの大手ギャラリーが出展。韓国の主要ギャラリーからは、ギャラリー・バトン、ギャラリー・ヒュンダイ、ジェイソン・ハーム、ジョヒョン・ギャラリー、クジェ・ギャラリー、P21、PKMギャラリー、およびホイッスルが名を連ねている。
日本からの参加は、ANOMALY、KaiKai Kiki 、ケンジタキ、KOSAKU KANECHIKA、MAHO KUBOTA、MISAKO & ROSEN、MISA SHIN、NANZUKA、オオタファインアーツ、スカイ・ザ・バスハウス、タカ・イシイ、Takuro Someya Contemporary Art、Take Ninagawa、TARO NASU、小山登美夫ギャラリー、Yutaka Kikutake。アジア各地からは、アンテナ・スペース、ギャラリー・クイン、キアン・マリンゲ、STPIなどの主要ギャラリーが出展する。
「フォーカス・アジア」には、上海のリンシード、ソウルのギャラリー・プラネットのほか、日本からCON_、KANA KAWANISHI、PARCELが参加。「フリーズ・マスターズ」には、バク、ガナ・アート、レゾリュミニネ、スパーズ・ギャラリーのほか、日本のア・ライトハウス・カナタ、アートフロントギャラリー、KOTARO NUKAGA、東京画廊 + BTAPが出展する。
メインセクションへの初出展は、10 チャンサリー・レーン・ギャラリー、ザ・ブリーダー、カルヴァーロ・パーク、ドゥ・サルト、メイク・ルームなど20ギャラリー。また、A-ラウンジ・コンテンポラリー、バラカット・コンテンポラリー、シリンダー、Gギャラリー、SACギャラリーの5軒が、「フォーカス・アジア」セクションからメインの「ギャラリーズ」にステップアップした。
フリーズのフェア部門執行責任者であるクリステル・チャデは、声明で次のように述べている。
「フリーズ・ソウルは、アジアにおける我われの基盤となるフェアで、この地域における意欲的な取り組みを体現し、フリーズが開催するフェア全体の中でも重要な役割を果たしています。また、ソウルとその文化コミュニティへの長期的なコミットメントに基づくイベントでもあります。さらに、フリーズ傘下のエキスポ・シカゴとキアフ・ソウルを主催する韓国ギャラリー協会が4月に開始したパートナーシップは、グローバルなアートシーンにおいてアジア各地のアーティストを支援する我われの取り組みを明確に示しています」
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