11月開催Art Collaboration Kyotoが出展者を発表。グラッドストーン・ギャラリーが初参加
「コラボレーション」をコンセプトにした国際アートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」が11月14日から16日まで、国立京都国際会館で開催される。5回目となる今年は19の国・地域(28都市)から72ギャラリーが参加する。

秋の京都を舞台に開催される、「コラボレーション」をコンセプトにした現代美術の国際的アートフェア「Art Collaboration Kyoto (ACK)」(11月14日~16日)が今年の出展者を発表した。5回目となる今回は昨年よりも3ギャラリー多い72ギャラリーが参加する。
ギャラリーのチームワークが見どころのコラボ展示
同フェアの大きな特徴と言える、日本国内のギャラリーがホストとなり、海外のギャラリーと1つのブースをシェアして展示する「ギャラリーコラボレーション」では、日本からは29、海外から30ギャラリーが出展する。今年初参加するのは、国内はPARCEL(東京)、Keijiban(金沢)、space Un(東京)、18, Murata(東京)、海外からは、アジアでは韓国・ソウルに拠点を持つ老舗のブルーチップギャラリー、グラッドストーン・ギャラリー(ニューヨーク)や、韓国現代アートの代表的存在であるアラリオ・ギャラリー(ソウル)、昨年Tokyo Gendaiに初出展したケーテレール・ギャラリー(アントワープ)など19ギャラリー。京都にゆかりのあるアーティストや作品を紹介する「キョウトミーティング」では、昨年に引き続きペロタン(東京)、neugerriemschneider(ベルリン)など国内外13ギャラリーが出展予定だ。ほか出展リストはこちら。
企画展示やトークも。テーマは「2050 —未来へのまなざし—」
ACKは、アートフェア以外の展示やイベントも見のがせない。同フェアが主催する「ACK Curates」では、フェアディレクターの山下有佳子が毎年異なるテーマを提示し、企画展示「パブリックプログラム」やトークセッションなどを展開する。2025年のテーマは「2050 —未来へのまなざし—」。2050年はどのような世界になっているのか。過去からの学びと、分野や地域を超えたたくさんの小さな力による協調的知性がより強固な未来を築くと山下は説明する。
パブリックプログラムは、ケルン在住で森美術館のアジャンクト・キュレーターを務めるマーティン・ゲルマンと、フェミニズム/クィアの視点と脱植民地主義的な言説の交差点に関心を持ち、展覧会やワークショップを通じて、アイデンティティや自他関係の変容可能性を探求する木村こころが共同キュレーターとして選ばれた。2人は、全体テーマに答える形で「シンビオーシス:アート、そして共に生きる世界」というタイトルの展覧会を開催する(詳細は9月に発表)。

さらに今年は、アーティスト支援プログラムを拡充。2023年以来行っている、京都を拠点に活動する若手アーティストの活躍支援を目的とした「Pommery Prize Kyoto」が引き続き開催されるほか、2024年にタイで設立されたオルタナティブスペース、Bangkok Kunsthalleと連携し、バンコクでのアーティスト・イン・レジデンスの機会をACK出展アーティストに提供する「Bangkok Collaborate Kyoto Fellowship(BCK Fellowship)」を始動する。
Art Collaboration Kyoto
会期:11月14日(金)~11月16日(日)※11月13日は報道関係者と招待者のみ
会場:国立京都国際会館(京都市左京区宝ヶ池)ほか