エミネムとスヌープ・ドッグのNFTアバターがMTVビデオ・ミュージック・アワードに登場。記念グッズも発売
人気ラッパーのエミネムとスヌープ・ドッグが、8月28日に開催されたMTVビデオ・ミュージック・アワードの授賞式(VMAs)に、Bored Ape Yacht Club(ボアード・エイプ・ヨット・クラブ、略称BAYC)のNFTアバターを登場させた。2人は、VMAsにノミネートされたシングル曲「From the D 2 the LBC」を、猿のアバターとともに披露している。
エミネムとスヌープ・ドッグは、BAYC(*1)の生みの親であるユガ・ラボから近日発売予定のメタバースゲーム「Otherside(アザーサイド)」にも登場している。Othersideは、BAYCのNFT保有者がエイプのアバターでプレイできるもの。
*1 Bored Ape Yacht Clubは、表情や服装が異なる1万点のエイプ(猿)画像が人気のNFTシリーズ。日本円で1点数千万円から数億円という高値が付いたものもある。
ユガ・ラボによると、現在開発中のOthersideは「ゲーミフィケーションを活用した相互運用性のあるメタバースで、MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)とWeb3対応のバーチャルワールドの仕組みを融合している」という。
エミネムとスヌープ・ドッグの新曲「From the D 2 the LBC」は、6月下旬にシングルとしてビデオとともに発表された。2人は、ビデオとシングルのカバーアートに自分たちが所有するBAYCのアバター姿で登場。ビデオは、実写とアバターの映像を織り交ぜたものになっている。
エミネムのアバターはグレーのキャップとゴールドのチェーン、スヌープ・ドッグのほうはヒョウ柄の肌にピンクの毛皮のジャケットを着て、スクリーミングイーグルス(米陸軍 第101空挺師団)のヘルメットをかぶっている。
2人はまた、BAYCのNFT所有者が得られる知的財産権を利用し、VMAsでのパフォーマンスの記念グッズをエイプ・エディションズから発売した。首振り人形、スケートボードデッキ、アートプリント、そして「Dynamic Return of Eminem & Snoop Dogg(ド迫力で帰ってきたエミネム&スヌープ・ドッグ)」と題された未発表のコミックのコンセプトアートがインターネットで購入できる。
ちなみに、スヌープ・ドッグのBAYCアバターがかぶっているヘルメットのスクリーミングイーグルスのマークは、軍事専門のデジタル出版社ウィー・アー・ザ・マイティーによると、ベトナム戦争時には反平和の象徴だったという。そのため、一部で物議を醸しているようだ。(翻訳:清水玲奈)
VMAでのパフォーマンス動画はこちら。
※本記事は、米国版ARTnewsに2022年8月29日に掲載されました。元記事はこちら。