【全6問】アートのお値段クイズ! 目指せ、オークション・マスター

2025年の上半期も、様々な著名アーティストの作品が、数十億単位の驚くべき値段で取引された。作品は買えなかったとしてもアートの目利きにはなれるはず。2025年1月から6月まで行われたオークションからそれぞれ2作品をピックアップ。どちらが高額で落札されたか当ててみよう。

二つの名作、高いのはどっち?

二つの名作、高いのはどっち?

今年上半期に行われたオークションの結果から、どちらが高い落札額だったか当ててみよう!全問マスターすれば、オークションのトレンドが見えてくるかも?
二つの名作、高いのはどっち?
モンドリアン VS マグリット
二つの名作、高いのはどっち?
ピエト・モンドリアン《大きな赤い平面、青みがかった灰色、黄色、黒と青のコンポジション》(1922):4756万ドル(約69億円)
ルネ・マグリット《L'empire des lumières(光の帝国)》(1949):3490万ドル(約51億円)

2点はいずれも5月12日にクリスティーズ・ニューヨークで開催されたイブニングセールに出品された。モンドリアン《大きな赤い平面、青みがかった灰色、黄色、黒と青のコンポジション》(1922)は書店チェーン、バーンズ&ノーブルの創業者である故レナード・リッジオが所有していたもの。マグリットの《L'empire des lumières(光の帝国)》(1949)は、油彩で制作された同題17点の1点だ。昨年そのうちの傑作がクリスティーズで約188億円で競り落とされている。
二つの名作、高いのはどっち?
セシリー・ブラウン VS マルレーネ・デュマス
二つの名作、高いのはどっち?
マルレーネ・デュマス《Miss January(ミス・ジャニュアリー)》(1997):1360万ドル(約19億7700万円)
セシリー・ブラウン《Bedtime Story》(1999):620万ドル(約9億円)

いずれも5月14日にクリスティーズ・ニューヨークで開催されたイブニング・セールに出品された。マルレーネ・デュマスは南アフリカ共和国生まれで、現在はオランダを拠点に活動しており、今回最も高額で取引された存命女性アーティストの記録を更新した。
二つの名作、高いのはどっち?
タマラ・ド・レンピッカ VS ドロテア・タニング
二つの名作、高いのはどっち?
タマラ・ド・レンピッカ《Portrait du Docteur Boucard》(1928):660万ポンド(約12億6000万円)
ドロテア・タニング《Endgame(エンドゲーム)》(1945):150万ドル(約2億円)

レンピッカ黄金期の絵画である《Portrait du Docteur Boucard》は3月5日にクリスティーズ・ロンドンで開催された20世紀・21世紀美術のイブニング・セールに出品された。ドロテア・タニング《Endgame(エンドゲーム)》は5月12日にクリスティーズ・ニューヨークで開催されたセールに出品されたが、タニング作品のオークション落札額の最高記録を打ち立てるとともに、シュルレアリスム人気が続いていることの証になった。
二つの名作、高いのはどっち?
バスキア VS バスキア
二つの名作、高いのはどっち?
ジャン=ミシェル・バスキア《Baby Boom (ベビーブーム)》(1982):2340万ドル(約34億円)
ジャン=ミシェル・バスキア《Untitled》(1984):659万ドル(約9億円)

5月14日に行われたクリスティーズ・ニューヨークに出品された《Baby Boom (ベビーブーム)》(1982)は幅213.5センチの大型作品で、メガコレクターのピーター・M・ブラント(US版ARTnewsの元オーナー)が所有していた。一方、《Untitled》(1984)は5月13日に開催されたフィリップスのイブニングセールに出品された。
二つの名作、高いのはどっち?
ホリー・ハーンドンとマット・ドライハースト VS レフィク・アナドル
二つの名作、高いのはどっち?
レフィク・アナドル《Machine Hallucinations - ISS Dreams - A》:27万7200ドル(約4133万円)
ホリー・ハーンドンとマット・ドライハースト《Embedding Study 1 & 2 (from the xhairymutantx series)》:9万4500ドル(約1410万円)

3月5日、クリスティーズが史上初となるAIアートに特化したオークション「Augmented Intelligence(拡張知能)」を開催した。AIによって生成されたアート作品は、補償なしに著作権のある素材を使用して訓練されたデータセットに依存しているとして、中止を求める声が相次いだが、結果、2023年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で展示を行い話題となったレフィク・アナドルが最も高い落札額を記録。次いでホリー・ハーンドンとマット・ドライハーストの作品となった。
二つの名作、高いのはどっち?
フランク・ロイド・ライト VS フランソワ=グザヴィエ・ラランヌ
二つの名作、高いのはどっち?
フランソワ=グザヴィエ・ラランヌ《Grand Rhinocéros II》(2003):1642万2000ドル(約23億4800万円)
フランク・ロイド・ライト《ダブル・ペデスタル・ランプ》(1904):750万ドル(約11億円)

フランスの彫刻家、フランソワ=グザヴィエ・ラランヌ(1927-2008)の人気が止まらない。6月11日のサザビーズ・ニューヨークに出品された、実物大のサイを象った机《Grand Rhinocéros II》(2003)は、ラランヌの史上2番目の記録となった。一方、5月13日、サザビーズ・ニューヨークで行われたイブニングセールに出品されたフランク・ロイド・ライトの《ダブル・ペデスタル・ランプ》(1904)はライトのインテリア作品の最高額となった。
二つの名作、高いのはどっち?

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