『トトロ』『もののけ姫』『千と千尋』など名作が集結──没入型「ジブリ展」、2026年にアブダビ上陸へ

スタジオジブリの作品世界に浸れる没入型展覧会が、2026年アブダビで開催されることが発表された。会場内には、長編アニメーション16作品の名シーンを再現した空間が広がる。

上海で開催された「The World of Studio Ghibli」展。Photo: CFOTO/Future Publishing via Getty Images
上海で開催された「The World of Studio Ghibli」展。Photo: CFOTO/Future Publishing via Getty Images

日本を代表するアニメーション制作会社、スタジオジブリに焦点を当てた没入型展覧会「The World of Studio Ghibli」がアブダビの文化施設、マナラト・アル・サディヤットで開催される。「ジブリの立体造形物展」として日本で知られるこの展覧会は、これまで韓国や台湾、香港、シンガポールなどを巡回していた。

今回のジブリ展は2026年5月30日から8月20日まで開催され、チケットの予約販売はすでに始まっている。マナラット・アル・サディヤットは、アブダビ・アートフェアの会場であり、さまざまな展覧会やワークショップ、文化イベントが開催されているほか、アトリエスペースもある。

1985年に宮崎駿、高畑勲、鈴木敏夫によって設立されたスタジオジブリは、『千と千尋の神隠し』が2003年にアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞するなど、国際的に高い評価を受けてきた。2024年のカンヌ国際映画祭では名誉パルムドール賞が授与された。監督や俳優に贈られるこの賞が、スタジオに授与されたのは史上初のことだ。これ以外にも、アヌシー国際アニメーション映画祭での受賞をはじめ数々の映画賞を獲得しているほか、批評家や観客からも高い支持を得ている。

アブダビで開催される「The World of Studio Ghibli」では、スタジオジブリ16作品の場面を再現した大規模な展示が設置され、来場者は作品の名場面に足を踏み入れることができる。雨降るバス停で、サツキとメイの隣にトトロが佇むシーンをはじめ、体験型の展示作品やフォトスポットが数多く用意されている。(翻訳:編集部)

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