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高性能AI画像生成サービス、「DALL・E(ダリ) 2」が一般公開開始

文章による指示に従って画像を生成する 画像生成AIは、今日本でもSNSを中心に話題となっている。9月28日、新しい高性能のAI画像生成サービス「DALL-E(ダリ) 2」が一般に公開されたことを、サンフランシスコの人工知能研究所、 Open AI (オープンAI) が発表した。

「宇宙の果てを走る、惑星に向かう、穏やか、深淵に到達する、デジタルアート」というワードで生成された画像 by OpenAI

前身である「DALL・E 1」が公開されたのは2021年1月。それから1年以上を経て「DALL・E 2」の公開となった。当初はOpenAIが厳選したアーティストや研究者など200人のベータテスターにのみ明かされていた。2022年5月までにはOpenAIに登録されたウェイティングリスト から、週に1,000人の新規ユーザーを招待するようになった。現在は150万人がDALL・Eに登録し、1日に200万枚の画像が作成されたとOpenAIは発表している。 

ベータテストを行ったことについてOpenAIは、「フィードバックを受けるとともに、重要な点として、安全システムが暴力的、性的、あるいは誤った情報の拡散に利用される可能性のある画像をブロック出来ているかどうかを調べるため」と話す。 

実際に、あるユーザーが暴動、戦士、戦闘、実在の人物の名前など、特定の刺激的な言葉を使用すると禁止されたという。 

DALL・E 2で「シバイヌがベレー帽でパリ観光、モネの油彩風」のワードで生成した画像

OpenAIの発表によると、フィードバックにより安全システムをより強固なものにした上に、従来の正方形に加えて様々なアスペクト比の画像を制作することが出来る新機能 「Outpainting」が追加出来たという。 

巷に高性能なAI生成画像が出回っているので、DALL・Eの使用人数が規制されていたのは意外かもしれない。それは「Craiyon(旧名:DALL・E Mini)」などのコピーアプリケーションで、DALL・Eに近いサービスが一般向けに提供されていたためである。(翻訳:編集部) 

※本記事は、米国版ARTnewsに2022年9月28日に掲載されました。元記事はこちら 

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