ヴァレクストラ、異文化との真摯な対話──日本の伝統工芸「有田焼」とのコラボレーションが実現

イタリアのラグジュアリーレザーブランド「ヴァレクストラ」が、佐賀・有田の窯元「李荘窯」とコラボレーションした特別なバッグ「ISIDE ARITA」を10月に発売する。

ISIDE ARITA(白、ミニサイズ)。

イタリアのラグジュアリーレザーブランド「ヴァレクストラ」が、「The Journey of Craftsmanship」と題した文化的美意識とデザインとを交差させるプロジェクトの一環として、日本の伝統工芸「有田焼」とコラボレーションした特別なバッグ「ISIDE ARITA」を10月に発売する。

このプロジェクトは、世界各地の職人やアーティストを招き、その土地に根ざした工芸技術とヴァレクストラが拠点を置くミラノ発のモダンな造形とを組み合わせることで、日常のラグジュアリーを再定義しようという試みだ。

ISIDE ARITA(黒、ミニサイズ)。

今回のパートナーは佐賀・有田の窯元「李荘窯」。透明感のある白磁に流水の意匠を施す技法を取り入れ、ISIDEのハンドルやクロージャーに表現した。レザーと磁器という異素材が並置されることで、硬質さと柔らかさ、伝統と現代性が共鳴する。ブランドのシグネチャーバッグが単なるファッションアイテムを超え、文化的な「器」としての存在感を放つようだ。

工芸を「付加価値」として「消費」するのではなく、異文化の対話を前面に押し出したデザインには、ラグジュアリーの物語を豊かに拡張しようとするヴァレクストラのアティチュードが見てとれる。

李荘窯の白磁がハンドルとクロージャ―に施される。
李荘窯の白磁がハンドルとクロージャ―に施される。

ISIDE ARITAは、ホワイト(ブルー×ホワイト・ライトゴールド金具)とブラック(ブラック×ホワイト・シルバー金具)の2色展開。サイズはマイクロ(19.5×14×9.5cm/638,000円)とミニ(22×16×12cm/748,000円)がラインアップする。

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