「無駄が嫌い」な英国王、王室カーテンを「クリスマス靴下」にアップサイクル! 24点がチャリティオークションに

イギリスチャールズ国王が、王室の私邸サンドリンガム・ハウスで使われていた古いカーテンをアップサイクルして作られたクリスマス用靴下24点を、チャリティオークションに出品している。入札は12月12日までで、収益は国王財団の慈善活動に充てられる。

王室のカーテンをアップサイクルして作られたクリスマス用の靴下。Photo: The King’s Foundation / Jamie Simpson

イングランド・ノーフォークにある王室の私邸サンドリンガム・ハウスは、国王一家が毎年クリスマスを過ごす場所として知られている。そんな邸宅で使われなくなったカーテン生地が、今年は思いがけないかたちで再び命を得た。チャールズ国王のアイデアにより、そのカーテンをアップサイクルして作られたクリスマス用の靴下24点がチャリティオークションに出品されているのだ。

オークションを主催する国王財団の広報担当者がアートネットに語ったところによると、チャールズ国王は、王室の城や邸宅で廃棄されるカーテン生地を再利用するプロジェクトを2023年から始動。初年度は日本の着物生地へと生まれ変わり、2024年には8脚の足置き台の張り地として活用された。

2025年は、サンドリンガム・ハウスのメインリビングで使用されていたカーテンを材料に、ボランティアで活動する裁縫グループ「ダムフリース・ハウス・ソーイング・ビー」が計25個のクリスマス用靴下を制作。そのうち24個がオークションに出品され、すでに総額1万3000ポンド(約268万円)に達している。入札の締め切りは英国時間12月12日午前0時。収益は、国王財団が毎年約1万5000人の学生を対象に行う伝統技術の特別講座の開催資金として用いられる。

クリスマス用の靴下を作ったダムフリース・ハウス・ソーイング・ビーのメンバー。Photo: The King’s Foundation / Jamie Simpson
王室のカーテンをアップサイクルして作られたクリスマス用の靴下。Photo: The King’s Foundation / Jamie Simpson
刺繍のシリアルナンバー入り。Photo: The King’s Foundation / Jamie Simpson

残る1個の靴下は、チャールズ国王自身の手元に置かれる予定だ。国王は長年にわたり、ファッションにおいて「修繕し、使い続ける」姿勢を貫いてきた人物として知られている。2023年の戴冠式では1820年代に仕立てられたマントを纏い、祖父ジョージ6世が1937年に使用した戴冠式用手袋を着用。礼服の下に着る伝統的なリネンの下着「コロビウム・シンドニス」は、曾祖父のものを借用したという。

チャールズ国王は、2020年にUK版VOGUEにこう語っている。

「私は、無駄にするのが耐えられないタイプなんです。だからこそ、何か別の使い道を見つけたいと思うんです。そういう理由で、『取って、作って、捨てる』だけの直線型ではなく、循環型の経済が必要だと考えています。私たちは自然資源を必要以上に使いがちですから」

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