ARTnewsJAPAN

2023年のトレンドカラーは「ビバ・マゼンタ」。メタバースでの活躍にも期待

12月1日夜、マイアミ・アート・ウィークの一環として、パントン社が2023年のトレンドカラーを発表した。名称はビバ・マゼンタといい、ピンクと赤の中間の色合いだ。

パントンの2023年カラー・オブ・ザ・イヤーに選定された「ビバ・マゼンタ」の色合い。Photo: Courtesy Pantone

パントン社は2023年のトレンドカラービバ・マゼンタについて「高揚感があり、楽観と喜びをイメージさせる躍動感のある色。パワフルで元気の出る、生き生きとした赤。思う存分、新しい挑戦や自己表現することを促す色。存在感があり、刺激的で限界を感じさせない主張のある色」と説明している。

この色はまた、エレガントさとアグレッシブさの絶妙なバランスを実現している。パントン社が「ベルベットのグローブに包まれた握り拳」と呼ぶ色の匙加減だ。最近は「バービーコア」と言われる鮮やかなピンクが流行りで、バレンシアガなどのハイブランドにも多用されていたが、それとは明らかにニュアンスが異なる。

パントン社はビバ・マゼンタが、リアルでもデジタルでも新しい自己表現の手段となると考え、特にメタバースでこの色の果たす役割への期待を込めて「マゼンタバース」が出現するかもしれないと表現している。

キービジュアルの制作過程ではAIも用いられたというこの色の正式名称は、パントン 18-1750 ビバ・マゼンタという。パントン・カラー・インスティテュートの責任者、リアトリス・アイゼンマンは声明で、「ビバ・マゼンタは自然の力を呼び起こし、私たちの精神を活性化させ、内なる力を高める一助になるだろう」と述べている。(翻訳:石井佳子)

from ARTnews

あわせて読みたい