ART OnO 2026には35のギャラリーと美術機関が参加──トークやキッズプログラムなど多彩な企画も展開
韓国・ソウルで開催される「ART OnO 2026」。35のギャラリーと美術機関が参加し、非営利機関も加わる構成が特徴だ。トークやキッズプログラムなど来場者向け企画も充実している。

2026年4月3日から5日にかけて(VIPデーは4月2日)、韓国・ソウルでアートフェア「ART OnO」がSETEC(Seoul Trade Exhibition & Convention)で開催される。今回で第3回目となる本アートフェアは、商業ギャラリーと非営利機関が同じ場に並ぶキュレーション重視の構成を特徴とし、ブティック型の国際アートフェアとして存在感を高めている。
今年は35のギャラリーと美術機関が参加し、バーゼルやケルン、東京といった都市に加え、タンザニア、ルーマニア、フィンランド、ラトビアなど、アジアのフェアではこれまで紹介機会の少なかった地域からの出展も見られる。なかでもタンザニア・ダルエスサラームを拠点とするランギ・ギャラリーはアジア初出展となり、ルーマニアのJECZA、フィンランドのマカシーニ・コンテンポラリーも今回初めて参加する。
ART OnOは、非営利アート機関が参加する点も大きな特徴だ。こうした構成はアジアではまだ珍しく、従来の販売中心のアートフェアとは異なる展示体験を提示し、展示やキュレーションに重点を置くことで、フェアのあり方そのものを拡張しようとしている。例えば、ソンウン芸術文化財団が運営する非営利アートスペース「SONGEUN」では、キム・ジソンとアン・ジュンジュによる個展形式のブースが展開される予定だ。全南道立美術館や水原(スウォン)美術館といった公立館に加え、ARTSITE SOJE、Chapter IIなどの民間機関も参加し、多様な展示が行われるという。さらに、中国からはfibre/áunn MuseumやX Museumに加え、ScheinSpaceの参加も発表されており、機関系プログラムの広がりが一層強まっている。
会期中は一般来場者向けの多彩なプログラムも用意されている。専門のスタッフによるガイドツアーや、子どもが鑑賞・制作・コレクションを通じて現代アートと親しむキッズプログラムを会期を通じて実施。今年のトークプログラムでは料理や映画、コレクターといった視覚芸術の枠を超えたゲストを招き、現代の創造的環境とアート市場のダイナミクスについて議論を展開する。さらに、メディアや映像が交差する特別展示も並行開催される予定だ。