6歳児が校外学習中に「1300年前の剣」を発見。ヴァイキング黎明期を伝える貴重な遺物
ノルウェー・インランデット県グラン市を校外学習で訪れていた6歳の小学生が、畑で偶然に約1300年前のヴァイキング時代黎明期の剣を発見した。

ノルウェー・インランデット県グラン市のブランドブを校外学習で訪れていたフレドハイム小学校の児童が、ヴァイキング時代黎明期の剣を発見した。Greek Reporterが報じた。
剣を見つけたのは、1年生のヘンリク・レフスネス・メルトヴェット(6歳)。畑を歩いていたヘンリクは、土の中から何かがのぞいているのに気づいた。当初は錆びた金属片のように見えたが、特徴的な形状をしていたために引率の教師に報告。その後、遺物には手を触れず、地元の考古学者へ連絡した。
考古学者による調査の結果、この剣は約1300年前の片刃の剣であることが判明した。これは「スクラマサクス」と呼ばれる武器で、550年頃から800年頃にかけてのメロヴィング時代に広く使用されていた。
今回発見された剣は、メロヴィング時代末期、すなわちヴァイキング時代の黎明期にあたるものとみられている。この時代は、ノルウェー各地で権力構造や戦士階級、地域的アイデンティティが形成されつつあった重要な時期だ。
またこの発見は、ヴァイキングが船でヨーロッパ各地へ進出し、略奪や交易を行うより以前から、ノルウェー内陸部の集落はすでに武器が流通し、身分、領域支配をめぐる社会と結びついていたことを示す発見としても注目されている。
グラン市が位置するハーデランド地方は、ノルウェー南東部に広がる地域で、地名には「戦士の地」という意味が込められている。古くから中世初期の遺物が数多く出土しており、これまでに墳墓、鉄器時代の集落跡、古代農場の遺構などが確認されている。その豊富な考古学的資料から、研究者たちが繰り返し調査を行っている地域でもある。
剣がなぜその場所に埋まっていたのかは、現時点では不明だ。もともとは埋葬品だったものが、長年の耕作によって本来の位置から移動した可能性も指摘されている。農機具による耕作は土中の遺物に深刻な損傷を与えることが知られており、今回の発見によって破壊を未然に防ぐことができたとみられている。
剣を調査したインランデット県の文化遺産機関「クルトゥラルヴ・イ・インランデット」の担当者は、子どもたちが発見の重要性をすぐに理解し、現場に手を触れず考古学者へ連絡するという適切な対応を取ったことを高く評価している。
発見された剣は現在、オスロの文化史博物館へ移送され、保存処理と詳細な調査が進められている。この時代の鉄製品は激しく腐食している場合が多いが、錆びた刀身からも多くの情報を得ることができる。今後、X線撮影や保存修復、金属組成の分析などを通じて、製造技術や使用の痕跡が明らかになる可能性がある。







