金属探知機愛好家コミュニティが称賛。13歳少年が中世の剣の一部を発見、「今も圧倒される思い」
- TEXT BY ARTNEWS JAPAN
イギリス・ノースヨークシャー州の畑で2025年、当時13歳の金属探知機愛好家が掘り当てたのは、26面体に精巧な装飾が施された金属製の球体だった。大英博物館の調査により、これが14〜15世紀に作られた剣の柄頭であることが判明した。

2025年、イギリス・ダラム州在住の金属探知機愛好家ルーカス・カンリフ(当時13歳)と父親のデイブは、ノースヨークシャー州の畑で行われた金属探知機による調査に参加し、26面体に精巧な彫刻が施された大きな金属製の球体を発見した。このほど、その調査結果が親子のもとに戻されたとBBCが伝えている。
親子は発見直後、この遺物をイギリスの携帯遺物制度(Portable Antiquities Scheme)に届け出、大英博物館による詳細な調査が行われた。その結果、この金属製の球体は、14世紀から15世紀にかけて作られた剣の柄頭であることが明らかになった。柄頭とは、剣の柄の最下部に取り付けられる装飾部品で、剣全体のバランスを取るための重りとしての役割も担う。
調査報告書によると、柄頭は二重線の菱形文様の中央に刻まれたフルーリー十字(中世に見られた、十字の先端がユリの花のように広がる十字架)によって豊かに装飾されているという。さらに、26面体のうち長方形の8つのパネルそれぞれには、剣を下向きに構えた際に正しい向きで見えるよう、動物のモチーフが彫り込まれている。






発見当時の報道では、この柄頭が極めて精巧に装飾されていることから、非常に重要な人物の所有物だった可能性が指摘されていた。
現在14歳のルーカスは今回の発見について、BBCの取材に対し「今も圧倒される思いで、誇りに感じています」と語っている。ルーカス自身は柄頭を手元に残したいと考えている一方で、父親のデイブは、博物館に収蔵されるべきだとの考えを示している。
現在も新たな発見を求め、息子とともに全国各地の調査に参加し続けているデイブはBBCに、出会う人々は誰もがこの発見を誉めてくれるといい、こう続けた。
「人には見つけるべきものがあると言われたことがあります。ルーカスはブラジリアン柔術の選手ですが、何百年もの間土中に眠っていた戦士の剣を見つけ出したのは、何かの縁だったのでしょう」

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