「工事中」の時間を可視化──菅原敏がGinza Sony Parkで新作展
東京・銀座のGinza Sony Parkで、「Poetry & Painting」連載中の詩人・菅原敏による展示「Construction Records」が開幕した(4月19日まで)。建設中の風景を記録した写真や映像と詩を交差させ、都市に堆積する記憶と時間の層を浮かび上がらせる。

東京・銀座のGinza Sony Parkで、詩人・菅原敏による展示「Construction Records」が4月3日より始まった。建設中の同施設を記録した映像・写真と詩を交差させることで、都市の時間層を可視化する展示だ。
Ginza Sony Parkは、旧ソニービルの建て替え過程そのものを公開する実験的プロジェクトを経て誕生した空間であり、建築・都市・人間の関係性を継続的に問い直してきた場所だ。その特性を踏まえ、本展は完成後の「現在」ではなく、むしろ工事中という未分化の時間に焦点を当てる。
展示の核となるのは、菅原の詩と、林響太朗による約2年半にわたる写真と映像の記録。かつてのソニービルの痕跡──壁に埋もれた青いタイルやネオンの記憶──を掘り起こしながら、新たな建築へと更新されていく過程が、言葉とイメージの二重構造で提示される。
菅原の詩は、単なる解説ではなく、建設現場という物理的な「層」に対して、時間的・感覚的な層を重ねる装置として機能する。彼自身がヘルメットを被り現場に通った経験を基に紡いだ言葉は、都市の呼吸や記憶を聴取するような態度を内包し、鑑賞者を空間の内部へと引き込む。詩を媒介に、都市そのものを一つの時間芸術として捉え直す試みと言える。
「Construction Records」菅原敏 - Park景
会期:4月3日(金)~4月19日(日)
場所:Ginza Sony Park : B3/B2/B1(東京都中央区銀座5-3-1)
時間:11:00~19:00
料金:無料