新進メディアアーティストの実験を支える美術賞、VHアワードが第7回公募を開始

メディアアートを通じて、アジアに関わる文化や歴史、現代社会へのまなざしを国際的に紹介してきた「VHアワード(VH AWARD)」が、第7回公募を開始した。ファイナリストには作品制作の助成金が支給されるほか、グランプリ受賞者には賞金およそ470万円が贈られる。

第7回VHアワードのメインビジュアル。Image courtesy of VH AWARD.
第7回VHアワードのメインビジュアル。Image courtesy of VH AWARD.

ヒョンデ・モーター・グループ(現代自動車)が、新進メディアアーティストを対象とする「VHアワード(VH AWARD)」の第7回公募を発表した。応募はVHアワード公式ウェブサイトを通じて、5月26日から7月21日まで受け付ける。

VHアワードは2016年の始動以来、アジアの文脈に向き合う作品を制作するアーティストを支援してきた。メディアアートを通じて多様な文化、歴史、感性を可視化し、作家による実験的な表現や、現代社会へのまなざしを国際的なプラットフォームで紹介している。ヒョンデのアートディレクター、ドゥウン・チェは次のように述べている。

「本アワードは、アジア、そしてアジアにルーツを持つ世界各地の新進メディアアーティストが、現代の重要な課題に取り組むための特色あるプラットフォームとして成長してきました。第7回では、芸術機関とのパートナーシップを広げることで、応募者が制作や発表の機会をより広く得られる環境を整えていきます。また、アーティストたちが視聴覚表現の新たな可能性に挑戦し、分野や文化の垣根を越えた作品を生み出すことを後押しします」

第7回VHアワードでは、これまでの取り組みを受け継ぎつつ、アーティストが継続的に制作へ取り組める環境づくりをさらに重視する。公募では5人のファイナリストが選出され、それぞれに新作制作のための助成金が支給されるほか、グランプリ受賞者には追加助成金3万ドル(約470万円)が贈られる。さらに、より幅広い作家を評価するため、新たに「特別表彰」に該当する新カテゴリーが設けられるという。ファイナリストは、オーストリア・リンツを拠点とする世界的なメディアアート機関、アルス・エレクトロニカとのパートナーシップにより拡充されたオンライン・レジデンシーに参加し、マスタークラスやワークショップを通じて制作を実施。新設の「特別表彰」に選ばれたアーティストも、一部プログラムに招かれる予定だ。

審査員には、アルス・エレクトロニカ責任者のクリストル・バウアー(Christl Baur)、HEK(House of Electronic Arts)ディレクターのザビーネ・ヒンメルスバッハ(Sabine Himmelsbach)、アートサイエンス・ミュージアム館長のオナー・ハーガー(Honor Harger)、ニュー・ミュージアム芸術監督を務めるマッシミリアーノ・ジオーニ(Massimiliano Gioni)、韓国を拠点とするアーティストデュオ、ムーン・キョンウォン&チョン・ジュン(Moon Kyungwon and Jeon Joon)が名を連ねる。

ファイナリスト5人によるコミッション作品は、ヒョンデ・モーター・グループのビジョン・ホール(韓国・龍仁)をはじめ、HEK(スイス・バーゼル)、アルス・エレクトロニカ・フェスティバル(オーストリア・リンツ)、シンガポール・アート・ウィーク2028など、世界各地のプラットフォームで発表される予定だ。

なお、前回の第6回VHアワードでは、中国出身のアーティスト、ウェンディ・ヤン(Wendi Yan)が映像作品《Dream of Walnut Palaces》(2025)でグランプリを受賞している。応募の詳細は、VHアワード公式ウェブサイトで確認することが可能だ。

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