今日は猫の日! ダ・ヴィンチからルノワールまで、愛猫家アーティストによる猫作品6選
これまで、数々のアーティストたちが「猫」を描いてきた。猫をスケッチしまくったレオナルド・ダ・ヴィンチ、人物画に猫を忍ばせたルノワールやアンリ・ルソー、猫を擬人化したルイス・ウェインなど、アート界きっての愛猫家たちによる、珠玉の猫作品を紹介しよう。
1. アンリ・ルソー《ピエール・ロティの肖像》
ピカソにも影響を与えた、フランス素朴派の画家、アンリ・ルソー。作家ピエール・ロティを描いた肖像画に、独特な画風の猫を添えている。
2. レオナルド・ダ・ヴィンチ《猫のスケッチ》
イタリア・ルネサンスの巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチは、じゃれあう猫や昼寝をする猫など、さまざまな猫の姿をスケッチ。見れば見るほど、彼の鋭い観察眼が感じられる。
3. ピエール=オーギュスト・ルノワール《ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)》
フランス印象派の代表的な画家であるルノワール。親交の深かったウジェーヌ・マネ(エドゥアール・マネの弟)から依頼されて、ウジェーヌの娘ジュリーをくつろいだ様子の猫とともに描いている。
4. ピエール・ボナール《猫と女性》
19世紀末、パリで活躍したナビ派の画家、ピエール・ボナールは、女性の横でキリっと背筋を伸ばす白猫を描いた。
5. ギュスターヴ・ドレ 《長靴をはいた猫》
1867年出版の寓話集『マ・メール・ロワ』(シャルル・ペロー作)の挿絵を手がけたフランスの画家、ギュスターヴ・ドレ。「赤ずきん」や「シンデレラ」、「眠れる森の美女」などの名作を収めたこの寓話集の挿絵の中でも、「長靴をはいた猫」の雄々しい猫のイラストは見ごたえがある。
6. ルイス・ウェイン《Kaleidoscope Cats II》
19世紀末から20世紀にかけて、イギリスで大人気だったイラストレーター、ルイス・ウェイン。生涯をかけて猫を描いたことでも知られ、夏目漱石にも影響を与えたといわれている。晩年は統合失調症となり、王立ベスレム病院に入院したが、その併設ギャラリーには現在も彼の作品が保管されている。彼の一生を描いた映画が2021年に制作され、現在日本でも上映中。