光州ビエンナーレ「台湾館」名称復活に中国が反発──中国館、開幕直前に撤収へ
9月5日に開幕する第16回光州ビエンナーレを前に、中国館の展示準備が中止された。韓国メディアによれば、光州ビエンナーレ財団が台湾のナショナル・パビリオンに「台湾館」の名称を認めたことへの抗議措置だという。

駐韓中国大使は、9月5日に開幕する第16回光州ビエンナーレに参加予定だった中国のアーティストたちに対し、出展を取りやめるよう命じた。韓国メディアは、中国側のこの対応について、光州ビエンナーレ財団(GBF)が台湾のナショナル・パビリオンに「台湾館」の名称を認めたことに対する抗議措置だと報じている。
韓国文化放送(MBC)によれば、駐韓中国大使のダイ・ビンは光州市長のミン・ヒョンべと面会した際、GBFが台湾文化部の要請を受けて「台湾館」の名称を復活させたことについて「遺憾と懸念」を表明したという。ダイはさらに、光州美術館のハ・ジョンウン館で進められていた中国館の展示準備を中止し、キュレーターや設営スタッフを撤収させるよう求めた。この会談でミンは、「政治的な思惑がアートの領域に影響を及ぼすべきではない」とダイに伝えたという。
GBFと台湾側はここ1年以上、ナショナル・パビリオンの名称をめぐって対立してきた。発端となったのは、GBFがパビリオンの名称を「台湾館」から、運営を担う国立台湾美術館の略称を用いた「NTMoFA館」へと変更したことだった。名称変更の経緯をめぐって双方の主張は平行線をたどり、台湾文化部は8月15日付の声明で、GBFの対応を「政治的検閲」と厳しく非難していた。
台湾側がこのように批判した背景には、GBFが中国政府との関係を考慮し、台湾側の同意を得ないまま名称を変更したのではないかとの疑念があったが、GBFはこうした見方を否定している。一方、名称変更をめぐる批判はアート界にも広がり、台湾や中国のアーティストからは、GBFの対応が光州ビエンナーレの成り立ちや理念に反するとの声も上がった。
光州ビエンナーレは、市民と軍事政権側が激しく衝突した1980年の「光州事件」を追悼する目的で1994年に創設された。こうした反発を受け、GBFは8月25日に、9月5日に開幕する同展で台湾側の展示を「台湾館」として開催し、広報資料でも同名称の使用を認めると発表した。GBFは韓国メディアへの声明で、現在の状況について次のように述べている。
「9月5日の開幕まで残された時間は多くありません。私たちは展示が滞りなく進行することを願いつつ、事態の推移を注意深く見守っています」
(翻訳:編集部)
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