「親日派」の書を「独立運動家」の作品として展示──韓国国立中央博物館が誤認を認め謝罪
韓国国立中央博物館で独立運動家の作品として展示されていた書が、実際には日本の植民地支配に協力した親日派の人物によるものと判明した。作品は同館の館長が所有しており、作品選定における館長の影響力や審査体制が問題視されている。
韓国国立中央博物館で独立運動家の作品として展示されていた書が、実際には日本の植民地支配に協力した親日派の人物による作品と判明し、撤去された。韓国の英字新聞、コリア中央デイリーによると、この作品は同館の館長を務めるユ・ホンジュンの個人コレクションに含まれていたという。
ユは2025年の就任以降、自身のコレクションを同館で展示したり、所蔵品を寄贈してきた。 こうした経緯から、展示作品の選定に館長の意向がどれほど反映されているのか、疑問の声が上がっている。
「The Korean Table: Food, Nature, and Life」と題された展覧会に出品された本作は、当初、独立運動家パク・ウォングンの作品とされていた。忠清北道出身のパクは、1910年から1945年にかけて続いた日本の植民地支配に抵抗した人物だ。しかし、展示開始から約1カ月後、作者について外部から疑問の声が上がり、博物館は作品を撤去した。その後の調査で、実際の作者はかつて「パク・ウォングン」の名を使用していた親日派のパク・チュンヤンだったことが判明した。
博物館は作品の作者を誤認していたことを謝罪したものの、当初は所有者や展示に至った経緯を明らかにしていなかった。のちにユは、自身のコレクションから作品を貸し出したことを認めた一方、貸し出しによって所蔵品の価値を高めようとしたとの見方を否定した。中央日報紙に対し、「私の個人コレクションから作品を貸し出したことは事実ですが、独立運動家が書いたものだと思っていました」と語った。
今回の問題を受け、博物館の展示作品の確認・審査体制を見直すべきだとの声も上がっている。匿名を条件に取材に応じた文化機関関係者は、中央日報紙に対して次のように語った。
「国立博物館は、展示作品の選定にあたって厳格な基準を設けるべきです。館長が所有または推薦した作品が、学芸員による十分な審査を経ずに展示される可能性があるとすれば、非常に憂慮すべきことです。博物館の職員は、市民に対する責任と、公共機関としての博物館の役割を真剣に見つめ直す必要があります」
(翻訳:編集部)
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