フランク・ロイド・ライト代表作「タリアセン・ウエスト」で死亡事故。強風で飛ばされた屋根材が直撃

フランク・ロイド・ライトの旧居兼アトリエ、タリアセン・ウエストで10月16日、見学ツアーに参加していた男性が、強風で飛ばされた屋根材の直撃を受けて死亡した。アメリカ国立気象局によると、当時、周辺では時速約51キロに達する突風が観測されていた。

フランク・ロイド・ライトの旧居兼アトリエ、タリアセン・ウエスト。Photo: Jim Steinfeldt/Michael Ochs Archives via Getty

10月16日、アリゾナ州スコッツデールにある建築家フランク・ロイド・ライトの旧居兼アトリエ、タリアセン・ウエストで、敷地内を歩いていた見学ツアー参加者の男性が、強風で飛ばされた屋根材の直撃を受けて死亡した。地元テレビ局AZファミリーが伝えた。

亡くなったのは、ブラジルのパラナ教皇庁立カトリック大学(Pontifícia Universidade Católica do Paraná)学長、ロジェリオ・レナト・マテウッチ。スコッツデール消防局によると、事故が起きたのは現地時間午後2時ごろで、警察は事故の詳しい状況を調べている。

当日、地元テレビ局は「ファースト・アラート・ウェザー・デー」として、移動や安全に影響する悪天候への警戒を呼びかけていた。アメリカ国立気象局によると、事故当時、周辺では時速約35キロ(秒速約9.8メートル)の東風が吹き、時速約51キロ(秒速約14.3メートル)に達する突風が観測されていた。ほかのツアー参加者に被害は報告されていない。

タリアセン・ウエストは、ライトが1937年からアリゾナの砂漠に築いた冬季の自邸兼アトリエ。敷地面積は約199ヘクタールにおよび、弟子たちとの共同生活や建築教育の拠点でもあった。土地の素材と自然環境を生かした建築群は、世界遺産「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」の構成資産に登録されている。

施設を管理するフランク・ロイド・ライト財団のCEO、ジョー・スペクターは、AZファミリーに寄せた声明で、次のように述べた。

「亡くなられた方のご家族と大切な方々に、心よりお悔やみ申し上げます。プライバシーを尊重し、関係当局の調査を妨げないため、これ以上の詳細は公表しません」

財団はInstagramでも、スコッツデール警察が事故を把握していると説明し、施設の一般公開を当面休止すると発表した。(翻訳:編集部)

from ARTnews

あわせて読みたい