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古代マヤ遺跡から球技試合の得点表が見つかる。石板にヒエログリフで記録か

メキシコのユカタン半島にある古代マヤ文明の遺跡、チチェン・イッツァを調査していた考古学者が、スポーツの試合を記録するための石のスコアボードを発見した。

チチェン・イッツァ。Photo: Wikimedia Commons

円形の石板は直径約31センチ、重さ約40キログラム。紀元800年から900年の間に、当時行われていた儀式に関連して作られたという。石板には、メソアメリカ地域に伝わる球技の選手2人のほかに、試合のスコアがヒエログリフで記録されている。

チチェン・イッツァのChichanchobやCasa Colorada complexなどの遺跡調査をコーディネートした考古学者のフランシスコ・ペレスは、ロイターの取材に対して、「このマヤ遺跡では、完全な状態の文章はおろか、象形文字が見つかることも珍しい」と語っている。

この石板は、保存の準備を進めながら、書かれた文字や図像の詳細な調査を行う予定だ。

ユネスコの世界遺産に登録されているチチェン・イッツァは、紀元500年から600年の間に建設されたと考えられている。今年に入って、メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)は、新しい博物館の建設を発表し、エリート層の集合住宅跡を発見している。(翻訳:編集部)

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