PUGMENT パグメント

《Materials and Recipes》展示風景(東京都写真美術館、2020)  Photo: Mitsuhiro Koyama《Materials and Recipes》展示風景(東京都写真美術館、2020)  Photo: Mitsuhiro Koyama

PUGMENTは服飾にまつわるイメージと人の関係に着目して服作りをしてきた。設立当初より継続するプロジェクト「MAGNETIC DRESS」は、路上に落ちている服をiPhoneで撮影し、その画像を既製服の全面にプリント。さらにその服を着用し、服が落ちていた場所で撮影するというプロセスを経る。2020年春夏コレクション《Purple Plant》では、地下の工場を模したインスタレーションを展開。会場にはシルクスクリーン台が設置され、言葉が失われた世界を舞台に、街に残るTシャツの文字から人々が歴史の復元を試みるストーリーが設定された。「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」展では、インスタレーション《Materials and Recipes》を手がけた。また同展では、写真家ホンマタカシと協働した写真シリーズ「Images」(2019)も発表。ミリタリーウェア姿の沖縄の若者を撮影し、着る人や場所、状況によって服の持つ意味が変化することを提示した。2020-21年秋冬コレクション《Never Lonely》では、日本に輸入された海外製の古着を異なる生産国同士で組み合わせ、安全ピンで接合した服や衣装カバーを使って空間を構成した。 ※2022年3月をもって、活動を休止することを発表した。

PUGMENT パグメント

2014年4月に、1990年生まれの大谷将弘と今福華凛がファッションレーベルPUGMENTを設立。主な展覧会に20年「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」(東京都写真美術館)、「Never Lonely」(タカ・イシイギャラリー〈コンプレックス665〉)、19年「MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影」(東京都現代美術館)。
作家ウェブサイト  Instagram  YouTube