リズ&エリック・レフコフスキー(Liz and Eric Lefkofsky)

拠点:アメリカ・イリノイ州グレンコー
職業:投資家(テクノロジー分野)、フィランソロピスト
収集分野:現代アート

レフコフスキー夫妻は、シカゴ地域のフィランソロピストとして、そして熱烈な現代アートコレクターとして知られている。エリックは、Eコマースプラットフォームのグルーポンや、ベンチャーファンドのライトバンクの共同設立者として名を馳せ、リズはシカゴの非営利セクターで精力的に活動してきた。現在、自身が起業した精密医療企業テンパス社のCEOを務めるエリックとリズは、2006年に設立したレフコフスキーファミリー財団を通じて、教育、人権、医療研究、芸術の分野のフィランソロピーに力を入れている。

キャリー・メイ・ウィームスやクリストファー・ウールなどの重要な作品を所有する2人は、出身地のシカゴに恩返しをすることが自分たちの義務だと考えている。2017年、夫妻はシカゴ現代美術館(MCA)で、18歳以下の全来館者に5年間のフリーパスを提供するための助成金を設立。それは、同美術館が大人の入場料引き上げを検討していたときのことだった。MCAのマデリン・グリンシュテイン館長は声明で、「最近の若者は、アートを見る場所以上に、話したり議論したりできる場所や、いつでも集まれるコミュニティを求めています。18歳以下の全来館者の入場料を無料にすることで、若者が現代アートやその考え方に触れ、学ぶことに経済的な障壁がなくなります」と述べた。なお、レフコフスキー夫妻は、ギビング・プレッジ(*1)の一環として、財産の半分を寄付することを誓約している。


*1 マイクロソフト創業者のビル・ゲイツと著名投資家ウォーレン・バフェットが始めた慈善活動。保有する資産の過半を、生前または死後に慈善活動に寄付することを誓約する。
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