大英博物館が所蔵の宝飾品を窃盗、破損した職員を解雇
大英博物館によると、被害に遭った所蔵品は、紀元前15世紀から19世紀にかけての金の宝飾品や、半貴石、ガラスなどの小品で、主に学術研究目的で収蔵庫に保管されていたものだという。
この事件について、元理事のナイジェル・ボードマン卿と英国運輸警察のルーシー・ドルシ警視正が率いる同博物館の独立機関は、セキュリティ・プロセスの見直しと、行方不明の品々を回収するための精力的なプログラムを開始した。ボードマンは声明で、「社内外の専門家を巻き込んでの骨の折れる仕事になるだろうが、どんなに時間がかかろうとも、これは絶対的な優先事項である」と述べている。
同館のプレス発表によると、元職員に対して法的措置を取る予定であり、警視庁の経済犯罪司令部が事件を調査しているという。
同館のハートウィヒ・フィッシャー館長は声明で、「これはめったにない事件です。全職員を代表して申し上げますが、私たちは、すべての展示品の保護に細心の注意を払っています。このような事態を招いたことに対して、博物館は謝罪いたします。私たちはすでに警備態勢を強化しており、外部の専門家とともに、所在不明、破損した所蔵品の回収に全力を傾けます」とコメントしている。(翻訳:編集部)
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