スペインの謎の都市遺跡から、古代ローマ時代の巨大な広場を発見
スペインのカスティーリャ・イ・レオン州にあるラ・カバニェタ遺跡で、古代ローマ時代の巨大な広場跡が発見された。サラゴサ大学の発表によれば、これはイベリア半島内陸部で発見された最古の公共広場である。
ラ・カバニェタ遺跡はスペイン北東部のエブロ川沿いに位置し、紀元前200年頃、その場所に都市が建設された。そして紀元前70年頃に起こった内戦、セルトリア戦争で破壊された。それ以外のことは、都市の名前すらもよく分かっていない。
2023年7月、考古学者たちは、10年近く中断していたラ・カバニェタ遺跡の中央エリアの発掘を開始した。そこで見つかったのは、工芸品のタイルが貼られたポルティコ(柱列が並ぶポーチ)に囲まれた広場と、何かの商売が行われていたと思われる部屋だった。この都市は碁盤の目状に区画整備されており、川沿いという立地から、商人にとって交通の要所になり栄えていたことが伺える。
研究者たちは、今回見つかった広場を研究することで、ローマ帝国が支配していたこの地域における古代ローマ人の暮らしを知ろうと考えている。(翻訳:編集部)
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