ARTnewsJAPAN

ハウザー&ワースが世界18カ所目となるバーゼルにギャラリーを開設。競合ガゴシアンに対抗

世界各地に十数カ所のギャラリーを展開するメガ・ギャラリー、ハウザー&ワースが、世界最大級のアートフェア開催地に新拠点を構えることがわかった。

スイス・バーゼルの街並み。Photo: De Agostini via Getty Images

世界有数のメガギャラリー、ハウザー&ワースが、スイスのバーゼルに新拠点をオープンすることが明らかになった。バーゼルには、ハウザー&ワースの競合であるガゴシアンが2019年に進出しており、両者の対決に注目が集まる。

ハウザー&ワースはチューリッヒに3店舗、サンモリッツとグシュタードにそれぞれ1店舗を構え、さらにアートブックを扱う書店も合わせると、スイス国内だけで合計6カ所を運営している。このほか、ロンドン、香港、ロサンゼル、そして今年10月に開業予定のパリとニューヨーク(ソーホー地区)といったアートの中心地はもちろんのこと、遠く離れたスペインのメノルカ島やイギリスのサマセットにも空間を有しており、バーゼルは同ギャラリーにとって18店舗目となる予定。

このバーゼルの店舗は、主に近現代美術作品の二次流通に特化したギャラリーとして2011年に設立されたギャラリー・ノルがあるスペースにオープン予定で、同ギャラリーの創設者カルロ・ノルによると、ギャラリー・ノルは今後、市内の別の場所で自社在庫と委託された作品の管理事業を継続するという。ただし、これはハウザー&ワースによる買収ではなく、同ギャラリーの創設者であるカルロ・ノルは、ハウザー&ワースのシニア・ディレクターに就任する。

from ARTnews

あわせて読みたい