大量の遺骨や中石器時代の工具も。開発中の住宅地から1万9000点もの遺物を発見
イギリス南部の都市、バンベリー郊外で開発中の住宅地から1万9000点の遺物がこのほど発見された。最も古いもので中石器時代に作られた道具が出土したほか、中世初期の墓地からは52人の遺骨が発見されるなど、さまざまな時代の遺物が発掘されたという。
6月10日、中石器時代までさかのぼる約1万9000点の遺物がイギリスで発見されたとニューズウィークが報じた。
これらの遺物は、イギリス南部の歴史的な市場都市バンベリー郊外に新たに建設される住宅地、カルソープ・ガーデンズで発見されており、この住宅地の建設に携わっている業者、オービット・ホームズがこの発見をプレスリリースで発表した。
発見されたもののなかには、紀元前1万〜4000年まで遡る中石器時代につくられた火起こし道具や、青銅器時代後期、あるいは鉄器時代中後期に存在していたであろう集落跡も発掘された。そこには、中世初期のアングロサクソン人の墓地もあり、52人の遺骨が出土したほか、武器やビーズのネックレス、ペンダントなどさまざまな品々が発見されている。
「これほどたくさんの遺物が出土する場所はそうそうお目にかかれませんし、発見された遺物も信じられないほど珍しいものばかりです」と、オービット・ホームズが投稿した動画で考古学者のヘイリー・パーソンズは語る。
「今回発見された遺跡は、人々が非常に長い期間にわたってこの地域に住んでいて、時代ごとの暮らしを送っていたことを示す可能性があります」と、発掘企業のボーダー・アーキオロジーでディレクターを務めるジャニス・マクリーシュは語る。(翻訳:編集部)
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