【2026年下半期】日本のアートフェア&芸術祭17選──ARTE Tokyo、TOKYO ATLAS、前橋国際芸術祭ほか新イベントが続々開幕

間もなく到来する芸術の秋。今年はARTE Tokyoや前橋国際芸術祭、瀬⼾内産業芸術祭など新イベントが次々に開催され、アートファンは嬉しい忙しさとなりそうだ。そんな2026年下半期に訪れたい、注目のアートフェア芸術祭17選を紹介していく。

第一回 前橋国際芸術祭 2026より、展示イメージ。©田所淳

下半期は新しいイベントが続々と誕生し、アートファンには嬉しいシーズンに。それぞれに特色が異なるため、多くの会場に足を運びたくなるはずだ。開催を重ねる常連も、参加ギャラリー・アーティストの数を更新するなど規模を拡大し、充実ぶりをみせる。それでは、2026年下半期に訪れたいアートフェア芸術祭17選を見ていこう。

1. 浅間国際フォトフェスティバル2026 PHOTO MIYOTA

2025年開催の様子。
2025年開催の様子。
2025年開催の様子。
2025年開催の様子。
2025年開催の様子。
浅間国際フォトフェスティバル2026 PHOTO MIYOTA キービジュアル

浅間山を望む雄大な自然の中で繰り広げられる、アートフォトの祭典。ダイナミックかつユニークな仕掛けの展示が特徴で、屋内外で視覚体験を超えた鑑賞が楽しめる。今年はメイン会場だけでなく地域の文化施設など全4カ所に会場を拡大する。テーマは「After the Image イメージのその後」。撮影後に、見られ、共有され、時に誤読されながら意味を更新し続ける写真の「その後」に目を向ける。写真にまつわるイベントやワークショップ、長野の食やクラフトなどが楽しめるマルシェも毎年人気。

浅間国際フォトフェスティバル2026 PHOTO MIYOTA
日程:8月1日(土)~ 9月27日(日)
会場:MMoP(長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1)ほか


2. 神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond

岩崎貴宏《Floating Lanterns》撮影:高嶋清俊
白水ロコ《山の精霊たち》撮影:高嶋清俊
ROKKO森の音ミュージアム
奈良美智《Peace Head》Artwork: © Yoshitomo Nara
六甲ガーデンテラスエリア

神戸・六甲山上を舞台に、現代アートと豊かな自然が響き合う芸術祭。眺望を楽しみながら散策するなかで、アート作品との「思いがけない出会い」が生まれる場を演出する。2010年から毎年開催され、今年の参加アーティストは60組。さわひらき、井上涼、ジュン・グエン=ハツシバ(日本・ベトナム)、髙橋匡太、木村崇人、棚田康司、チュアン・ホー(台北)、ミケーレ・デ・ルッキ(イタリア)らが名を連ねる。昨年から常設された奈良美智の彫刻のほか、草間彌生の大型立体作品《南瓜》を特別寄託作品として展示する。9月19日からは「ひかりの森 夜の芸術散歩」を開催(土日祝のみ、17:00〜20:00)。夜間限定の光のアート作品が美しく浮かび上がる。

神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond
日程:8月29日(土)~ 11月29日(日)
会場:ROKKO森の音ミュージアム(神戸市灘区六甲山町北六甲4512‐145)周辺など全10会場


3. すみだ五彩の芸術祭

宮永愛子《万寿の園−海がみえそうなカーブ−》2025 Photo: Ryo Yoshiya
開発良明作品
弓指寛治作品
謎音研究所によるツアーパフォーマンス「謎音-忘却の川-」。
なんでそんなんプロジェクトイメージ。
すみだ五彩の芸術祭キービジュアル。

東京都墨田区が、区主催では初となる総合芸術祭を開催する。3か月以上の会期中にアートの展示や舞台作品など、さまざまな形での発表を予定する。地域参加型を重視し、すでにさまざまなプレイベントが進行中だ。アーティストの山本耕一郎は地域の人たちから集めた街の「うわさ」を吹き出し型のパネルにして隅田公園などに掲示した。本会期中は歴史的建造物を会場に、現代性を融合した新しい美人画を描く山口藍の作品などを展示。写真家の蔵真墨は、区内の人々をとらえた作品を、内容を変えながら各地域で発表する。山崎広太が墨田区の物語から構想して振付・演出する新作ダンス公演などもある。

すみだ五彩の芸術祭
日程:9月4日(金)〜 12月20日(日)
会場:千葉大学墨田サテライトキャンパス(東京都墨田区文花1-19-1)、すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)(東京都墨田区東向島2-38-7)など墨田区内各所


4. Tokyo Gendai (東京現代)

2025年のアートフェアの様子。 Photo: ©TokyoGendai
⼭中雪乃 《open》2025 Oiloncanvas 1620×1120x40mm Courtesy of Artist and CON_
ステファン・ブルッゲマン《Islandpainting(searchsun)》2025 Goldleafandspray paintoncanvas Image:70.0x50.0cm Framed:72.0x52.0cm Courtesy of Artist, KOTARO NUKAGA
StefanBrüggemann,Island painting(searchsun)(2025) Courtesy of Artist, KOTARO NUKAGA
FAMEME《FancyFantasy!》2024
Musicvideo 04’31”
©FAMEME. Courtesy Chi-Wen X MOV Collection
ザック・ラングドン=ポール
《AnotherWorldInsideThisOne (OakWindsorChair)》2026 Photo: SamHartnettCourtesyof LettThomas
アダム・ペンドルトン《Untitled(Days)》2026 Silkscreeninkandblack gessooncanvas 127x152.4cm ©AdamPendleton.Courtesyof TakaIshiiGallery/Photo: ElizabethBernstein

現代アートに特化した国際アートフェア。今年は63ギャラリーが出展し、新たなセクターを加えた全5セクターで展開される。これまで同様メインとなるのは、国内外の有名ギャラリーが集う「Galleries」。セイソン & ベネティエール、Pace GallerySadie Coles HQア・ライトハウス・カナタカイカイキキギャラリーなどが参加する。新鋭や中堅に注目する「Hana "Flower"」、著名または歴史的に重要なアジアのアーティストを特集する「Eda "Branch"」とともに、フェアの柱となるセクターを構成する。新設されるのは、写真を含む紙や印刷作品に焦点を当てた 「Miki ‘Trunk’」 。さらに、NFTVRなどデジタルアートの部門「Tane ‘Seed’」 が2年ぶりに設けられる。特設の展覧会やトーク、インスタレーションなどのパブリックプログラムも見逃せない。

Tokyo Gendai
日程: 9月11日(金)〜 13日(日)※10日はVIPプレビュー
会場:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)


5. TENNOZ ART WEEK 2026

TERRADA ART COMPLEX
TERRADA ART STUDIO 天王洲
イメージ画像。
PIGMENT TOKYO
ワークショップ「絵絹に花をえがく」イメージ。

アートフェア「Tokyo Gendai」と連携した4日間の特別イベント。天王洲を国際的なアートシティへとけん引する寺田倉庫が開催を重ねてきた。4回目となる今年は、TERRADA ART COMPLEXを会場に初となるアートフェアを開催。また、TERRADA ART COMPLEX Ⅰの2階にある若手アーティストに制作場所を提供する「TERRADA ART STUDIO 天王洲」の特別開放や、椿昇をゲストキュレーターに迎えた展覧会、日本画材を用いるワークショップ「絵絹に花をえがく」など多彩なプログラムが予定されている。

TENNOZ ART WEEK 2026
日程:9月10日(木)~ 13日(日)
会場:東京・天王洲運河周辺


6. 下呂 Art Discovery 2026

西澤利高≪すべてに魂があって すべての魂はひとつだった≫(2024)
鈴木初音《川と山のあいだ 種まきに歩く人》(2024)
今回の会場のひとつ、旧湯屋小外観。
今回の会場のひとつ、南飛騨健康増進センター。
今回の会場のひとつ、萩原商店街。
下呂 Art Discovery 2026 キービジュアル。

日本三名泉の下呂温泉を有する岐阜県下呂市で、新たな芸術祭が開幕する。総合ディレクターは北川フラム。14の国と地域、59組のアーティストが、下呂温泉街や萩原商店街の風情ある町並み、総ヒノキ造りの廃校、森を舞台に、土地の記憶や営みをアートに昇華させる。スタシス・エイドリゲヴィチウス(リトアニア・ポーランド)は、歴史ある諏訪神社の伝説に着想した蛇の彫刻を制作。トゥ・ウェイチェン(台湾)は、発掘現場を思わせる15×8メートルの「架空の遺跡」を出現させる。坂田桃歌は、住民たちの思い出をモチーフに描いた連作を森の中に展示。鑑賞者は絵画に導かれながら森の奥へと進んでいく。コンドルズ主宰の近藤良平によるイベントなども予定。

下呂 Art Discovery 2026
日程:9月11日(金)〜 11月8日(日)
会場:下呂温泉街周辺や旧湯屋小学校(岐阜県下呂市小坂町湯屋46)など下呂市内4会場


7. 第一回 前橋国際芸術祭 2026

木住野彰悟《前橋国際芸術祭ビジュアル・アイデンティティ》
アレクサ・クミコ・ハタナカ(Photo by Marco Pavan)
渋谷慶一郎《Abstract Music》、グラフィックデザイン:八木弊二郎
川俣正《Tree Hut Project》
最果タヒ《詩の加速》2020、グラフィックデザイン:佐々木俊、写真:丸尾隆一
©田所淳
《MAEBASHI ART MARKET – 持ち帰る芸術祭》Produced by MEET YOUR ART with 風街夕やけマルシェ (Photo by Keisuke Maeda)

まえばしガレリアなど注目のアートスポットが増え続ける群馬県前橋市でも、国際芸術祭がローンチされる。総合プロデューサーを眼鏡チェーン「JINS」創業者の田中仁が務め、2年に1度の開催を予定。“建築とアートの融合”を重視し、有名建築家たちが進める再開発プロジェクトにアーティストたちが伴走していく。招待するのは、アートに加え、音楽・詩・演劇・食なども含めた多彩な領域の70組。ヴェネチア・ビエンナーレ参加の新鋭、アレクサ・クミコ・ハタナカの滞在制作は必見だ。音楽家の渋谷慶一郎が街中に仕掛けるサウンドインスタレーション、マルタン・マルジェラが東京・京都で開いた個展の再編成も。⽯川直樹、川俣正、クワクボリョウタ、最果タヒ、蜷川実花、ミロコマチコらが参加。

第一回 前橋国際芸術祭 2026
日程:9月19日(土)〜 12月20日(日)
会場:アーツ前橋(群馬県前橋市千代田町5-1-16)、⽩井屋ホテル(前橋市本町2-2-15)など前橋市中⼼市街地各所


8. 瀬⼾内産業芸術祭2026

瀬⼾内産業芸術祭2026キービジュアル。
長谷川祐子
妹島和世
MANTLE(伊阪 柊+中村 壮志)
山本基

岡⼭・愛媛の多彩な産業の現場そのものを舞台にした、初開催の芸術祭。製塩、学⽣服やデニム製造、造船など稼働中の7つの⼯場・産業現場を会場とし、参加アーティストたちは、ものづくりの現場に流れる時間、積み重ねられた技術、働く⼈々の⾵景を、それぞれの視点で再解釈し作品として表現する。監修者は⻑⾕川祐⼦、佐⽵正基、妹島和世、⼤倉佑亮、三宅敦⼤、展示作家は⼭本基、MANTLE(伊阪 柊+中村 壮志)、⻄沢⽴衛ほか。

瀬⼾内産業芸術祭2026
日程:10月3日(土)~ 10月31日(土)
会場:藤クリーン株式会社(岡山県岡山市)など岡⼭・愛媛の全7会場


9. ARTE TOKYO

東京都が主催する新たな文化芸術祭。舞台は、開放的な臨海地域、洗練された都市空間の日比谷・丸の内、カルチャーの発信地である代々木・渋谷の3エリアだ。都市全体を「文化体験のプラットフォーム」として、秋から冬にエリア内で開かれるアート、演劇、音楽、イルミネーション、エンターテインメントなどの催しと連動しながら、独自のプログラムを展開する。東京2020大会文化プログラムで行われた文化プログラムのリバイバルを始め、東京都が支援してきたアーティストやクリエイターらも起用して、公共空間や民間施設などでアートやエンターテインメントの企画を多数繰り広げる。

ARTE TOKYO
日程:10月10日(土)〜 12月31日(木)
会場: 東京の臨海エリア、日比谷・丸の内エリア、代々木・渋谷エリア


10. 国際美術展 TOKYO ATLAS

《宇宙へ行って見た愛の花束》 2021、「Yayoi Kusama: A Retrospective」(グロピウス・バウ、ベルリン、ドイツ、2021)での展示風景© YAYOI KUSAMA, Courtesy of Ota Fine Arts
石毛健太《ただの水ではない》2019「生きられた庭」(京都府立植物園、京都、2019)展示風景
アブラハム・ポワンシュヴァル《La Bouteille》 2024、パリでのパフォーマンス風景Photo by Hafid Lhachmi / ADAGP Paris 2024. Courtesy Semiose
潘逸舟《波を耕す》2024 Courtesy of the artist and ANOMALY
イケムラレイコ「TOKYO ATLAS プランスケッチ」2026
建畠 晢(写真左)と三木あき子(同右)。Photo by KITAJIMA Akira

東京都などが主催する初開催の国際美術展。多彩なアートプロジェクトを臨海地域の都市空間の中に挿入し、見慣れた街の光景と一体化させることをねらう。台場公園・お台場海浜公園のエリアには、石毛健太の音響インスタレーションなど、環境を生かした作品を配置する。テレコムセンタービルに登場する、草間彌生の日本初公開作を含む2つのバルーン作品は目玉のひとつ。青海南ふ頭公園内の広大な地下駐車場では、スコットランドのケイティ・パターソンらが地下空間の特性を活かした展示をみせる。「アトラス=地図帳」を頼りに、新鮮な眼差しで東京の魅力を再発見できるはず。アーティスティック・ディレクターは、詩人・美術評論家の建畠晢と直島新美術館長などを務めるキュレーターの三木あき子

国際美術展 TOKYO ATLAS
日程:10月10日(土)〜 12月20日(日)
会場: 東京都内の台場・青海・天王洲エリア


11. ART FAIR ASIA FUKUOKA 2026

2025年開催の様子。
2025年開催の様子。
2025年開催の様子。
2025年開催の様子。
2025年開催の様子。
福岡国際センター。

ART FAIR ASIA FUKUOKAは、2015年の初開催以来、『アジア』をコンセプトに掲げてきた。世界的にアジアのアートへの評価が高まるなか、昨年は会場内での取引額が過去最高となる総額3億円を記録した。今年も国内外から約100のギャラリーが参加を予定し、国内からは東京画廊+BTAP小山登美夫ギャラリーミヅマアートギャラリーなどが継続出展。台湾韓国フィリピンなど海外の16ギャラリーも集まる。メインとなるのは、主要ギャラリーが大型ブースを展開する「Galleries」、行政機関などの団体が参加する「Collaboration」、協賛団体らのブース「Partners」の3セクション。加えて4つの特設ブースを展開し、国内外の巨匠による名作、ライブパフォーマンス、大型インスタレーション、アジア・福岡の注目作家を特集する。

ART FAIR ASIA FUKUOKA 2026
日程: 10月2日(金)~ 4日(日)※1日はVIPプレビュー
会場:福岡国際センター(福岡県福岡市博多区築港本町2-2)


12. T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2026

サラ・ファン・ライ作品。©Sarah van Rij
ピータン《字宙の一粒を持ち支えようとした妄想》©PIDAN
ルーカス・フォグリア〈Constant Bloom〉より 
アントニー・ケアンズのMEPでの展覧会「PXL CTY」展示風景。Photo: Maison européenne de la photographie, Paris, 2022. ©Tadzio

昨年100万人近い来場者を迎えた写真フェスティバル。企画展のほかに、写真フェア「T3 PHOTO ASIA」(17日〜19日 ※16日はVIPデー)、アジアの写真集や作品が一堂に集うブックフェア「T3 BOOK MARCHE」(17・18日)も開催される。今回のテーマは「と(&)」。「と」で、撮る者「と」写る者など様々な物を繋いでいく。注目は、アメリカの作家、ルーカス・フォグリアの企画展。世界最長距離を渡る蝶の軌跡を追いながら、国境を越えて移動する人々の姿を記録した。横浜美術館主任学芸員がキュレーションする、鈴木のぞみと上原沙也加のコラボ展も外せない。写真を通じて「記憶や出来事の痕跡」を間接的に浮かび上がらせる。ポンピドゥー・センターのキュレーターらによるトークプログラムもある。

T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2026
日程:10月3日(土)〜 26日(月)※2日はプレビュー
会場:東京都中央区の八重洲、日本橋、京橋、銀座エリアの屋内外


13. MEET YOUR ART FESTIVAL 2026 

2025年「MEET YOUR ART FESTIVAL」の様子。
Yoshi Sodeoka《The Tower》
磯村暖《Informe-ation Center #131》
手塚治虫《日本発狂》1974-1975 ©Tezuka Productions
evala《Sprout “fizz”》2024 ,Photo by TOMITA Ryohei ,Courtesy of NTT InterCommunication Center [ICC]
2025年のアートフェア「MEET YOUR ARTISTS」の会場風景。
2025年のライブパフォーマンス会場風景。

アートを軸に、⾳楽・⾷・ファッションなどのカルチャーが交差する国内最⼤級のアートフェス。5年目となる今年はスケールと内容を拡張し、150人以上のアーティストが集結。展覧会、アートフェア、運河の船上ステージでの音楽ライブ、クラフトやフードのマーケット、トークセッションと見どころが尽きない。森⼭未來がアーティスティック・ディレクターを務めるアートエキシビションのテーマは「REFLUX たちのぼる兆し」。今という時代に立ち現れる「新たな文化の兆し」をすくい上げる。evalaによる⾳響空間作品や、⼿塚治⾍作品によるインスタレーションなどを予定。2つのアートフェアは、会場ごとに趣向を変えて行われる。

MEET YOUR ART FESTIVAL 2026
日程:10月9日(金)〜 12日(月祝)※9日はマーケット、ライブのみ
会場:寺田倉庫を中心とした東京・天王洲運河一帯


14. alter. 2026, Tokyo

昨年から始まったプロダクトデザインのイベントだが、一般的な制作発表に留まらないのが「alter.」だ。写真家、彫刻家、グラフィックデザイナーなど、領域の異なるクリエイターたちがチームを組み、共通のコンセプトのもとで共同制作。出展者自身が展示空間も構成し、工夫を凝らしたプレゼンテーションを行う。昨年は30代以下のクリエイターを中心に、59人が11のプロジェクトを発表した。参加は公募制で、世界的なデザインメディア「Wallpaper*」の編集者や、建築家の青木淳らが審査員に加わる。最大300万円の補助を行うのも特徴で、自由に挑戦できる貴重な場となる。実際にプロダクトを購入できるマーケット、異業種のゲストを招いたトークプログラムなども。

alter. 2026, Tokyo
日程:10月29日(木)〜 11月1日(日)※28日はプレビュー
会場:日本橋三井ホール(東京都中央区日本橋室町2-2-1)


15. アートウィーク東京

キービジュアル。
土屋信子「Stay as a Wave」展示風景 2023年 Photo by Nobutada Omote. Courtesy SCAI The Bathhouse.
ジュリアンノックス「What Colours Can We
Dream in This Night Filled with Salt」展示風景 2025年 © Levi Fanan, courtesy Fundação Bienal de
São Paulo.
Multiple Spirits《ダンジョンは生ける光の陰影へ》2025年{全角スペース}「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」展示風景 2025–26年、森美術館{全角スペース}Photo by Takashi Fujikawa

アートフェアでも芸術祭でもないアートイベントの形として、東京に点在する55の美術館・ギャラリーと独自のプログラムが行われる会場を無料のシャトルバスで繋ぐ都市型の祭典。ガイドツアーやミートアップも開き、コレクターを目指す人にも広く間口を広げる。買える展覧会「AWT FOCUS」は今年、都内10カ所のアートスペースに分散し、それぞれが国内外で活躍するキュレーターを迎えて10の展覧会を開催。タケニナガワでは、移住先のポーランドで現代美術の発展に貢献した91歳の現役美術家・鴨治晃次を特集する。選りすぐりの映像作品を上映する「AWT VIDEO」も。建築・食・アートのコラボバー「AWT BAR」では、青柳菜摘、須田悦弘、森万里子が考案したアーティストカクテルを提供する。国際的アートフェア「アート・バーゼル」との提携のもと、文化庁の協力を受けて開催。

アートウィーク東京
日程: 11月4日(水)~ 8日(日)
場所:東京国⽴近代美術館、森美術館、シャネル・ネクサス・ホールほか都内の美術館やギャラリーなど55施設


16. Art Collaboration Kyoto

2025年 ACK 会場風景。Courtesy of ACK, photo: Moriya Yuki
2025年 ACK 会場風景。Courtesy of ACK, photo: Moriya Yuki
2025年 Public Program 安永正臣
Courtesy of ACK, photo: Oka Haruka
2025年 Public Program フン・ティエン・ファン
Courtesy of ACK, photo: Yoshimi Ryo

「コラボレーション」をコンセプトに、 秋の京都で開催する現代美術のアートフェア。今年から専門性が異なる7人による共同ディレクション体制に移行し、18の国・地域から63ギャラリーを招く。日本のギャラリーが海外のギャラリーをゲストに迎えてブースをシェアする「ギャラリーコラボレーション」はフェア最大の特色だ。今年はANOMALYがRoland Ross (英・マーゲート)を、TARO NASUHauser & Wirth (チューリッヒ)を、KANEGAEがATTA (バンコク)を招くなど、25のコラボレーションブースが登場。京都ゆかりのアーティストや作品を紹介する「キョウトミーティング」にはPERROTINSCAI THE BATHHOUSE、Mendes Wood DM(サンパウロ)など11ギャラリーが出展。会場内のスペースを飛び地的に利用する企画展「Intersections」では、今年のゲスト・キュレーターであるレオナルド・バルトロメウスのセレクションによる実験的な作品が展開される。

Art Collaboration Kyoto
日程:11月7日(土)〜 9日(月)※6日はプレビュー
会場:国立京都国際会館(京都府京都市左京区宝ヶ池)ほか


17. KOGEI Art Fair Kanazawa 2026

Art+Craft Gallery蚕室(KOGEI Art Fair Kanazawa 2025より)
会場のハイアット セントリック 金沢。
小山登美夫ギャラリー(KOGEI Art Fair Kanazawa 2025より)
KOGEI Art Gallery銀座の金沢(KOGEI Art Fair Kanazawa 2025より)
TARO NASU(KOGEI Art Fair Kanazawa 2025より)

伝統工芸の街・金沢で開かれる、国内で唯一「工芸」に特化したアートフェアが、今年10回目を迎える。最大の特徴は、各ギャラリーがホテルの1室をまるごと使う展示スタイルにある。住空間に近く、自然な形で工芸の魅力を感じられるため、初心者の購入の場にもおすすめ。昨年は過去最多の国内外42ギャラリーが参加し、アーティスト約210人の作品を展⽰販売。フェアが掲げるコピーは「いま手にいれるべき工芸がここに」。陶のオブジェを始め、七宝、ガラス、金工、ミクストメディアなど、新しい美意識や価値観によって生み出された「KOGEI」がそろう。例年企画されるアーティストトークもチェックしておきたい。

KOGEI Art Fair Kanazawa 2026
日程: 11月28日(土)〜 29日(日)※27日はVIPプレビュー
会場:ハイアットセントリック金沢 2、4、5F(石川県金沢市広岡1-5-2)


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