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レザーブランドのValextraが、fumiko imanoとコラボレーション! ユーモアたっぷりの写真展が開催中

レザーブランド、Valextraの工房をアーティストのfumiko imanoが撮影した作品の展覧会「Inside of the Edges and Lines_fumiko imano の双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ」が21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で開催されている(7月15日まで)。

「Inside of the Edges and Lines_fumiko imano の双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ」は7月15日まで開催中。Photo: fumiko imano, Courtesy of Valextra

1937年にイタリア・ミラノで創業したレザーブランドのValextraが、写真を主なメディウムに活動するアーティスト、fumiko imanoとコラボレーションした展示「Inside of the Edges and Lines_fumiko imano の双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ」を東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で開催中だ(7月15日まで)。

本展では、幼少期をブラジルで過ごし、イギリスのセントラル・セント・マーチンズでファインアートを学んだfumiko imanoが、Valextraの工房に滞在した際に記録した写真作品が展示されているのだが、それらの作品は、よくあるような「アーティストが切り取った、ブランドの商品の製作工程」を紹介する写真とは一線を画すものだ。imanoは、伝統に裏付けされたプロセスの積み重ねによりハンドバッグが形成されていく過程を捉えつつ、職人たちのそばでその工程を見守る、あるいは覗き込む自分自身とその分身を登場させている。さらにそこには、Valextraのユニフォームを纏った「双子」の友だちらしき二匹の動物も。

そのユーモラスで不思議な光景は、彼女のシグニチャーと言えるカット&コラージュのアプローチを用いて生み出されている。切り取られ、貼り付けられた写真の断面が描くラインは、Valextraのものづくりを特徴づけるシンボリックな工程「Costa」(革の断面に黒インクを塗る職人の手仕事)にも重なる。

会場内には、imanoの作品とともに、ミラノの工房で職人が実際に使用している道具も展示されており、鑑賞者たちは、imanoの双子と動物たちが覗き込んだValextraのものづくりの現場を、ほんの少しここで追体験することができるのだ。

「Inside of the Edges and Lines_fumiko imano の双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ」
会期:7月6日(土)〜15日(月・祝)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
時間:10:00〜19:00
入場料:無料

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