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国内アートフェア2022年度の日程まとめ

さまざまなギャラリーが集まり、多彩なアーティストの作品が一堂に会するアートフェア。なじみのアーティストの新作をいち早く購入できたり、知らなかった若いアーティストを発見したり、アートファン同士で情報交換をしたりする場でもある。国内主要都市で開かれる、主なフェアの今年度の日程をまとめた。

アートフェア東京2022は、東京国際フォーラムで開かれた=2022年3月、東京都千代田区で(ARTnews JAPAN編集部撮影、以下同)

6月3~5日、大阪市の堂島リバーフォーラムで、第1回のアートフェア「art stage OSAKA 2022」が開かれる。小山登美夫ギャラリーやKOSAKU KANECHIKA、MAKI Galleryら、計29のギャラリー・団体が出展する。価格帯もジャンルも多様な現代アートを集め、アートフェア東京に並ぶ国際的なフェアを目指すという。大阪では7月にも、今年で20回を迎える現代美術に特化したフェア「ART OSAKA 2022」が開かれ、54ギャラリーが出展する。

毎年度、第三四半期はさながらアートフェアシーズンだ。9月下旬には福岡市で「アートフェアアジア福岡 2022」(AFAF)が開かれる。今年は、アートによる街づくりを狙う福岡市が初めて共催に入り、福岡国際会議場にも会場を設ける。アジアのアーティストに焦点を当てる部門も新設する。11月には京都市で、昨年から始まった「アートコラボレーションキョウト」(ACK)が開かれる。今年度中に文化庁が京都に移転することもあり、ACKの実行委員会には京都府も名を連ねる。国立京都国際会館を会場に、国内外のギャラリーが提携して出展し、現代アートを展示・販売する。12月には金沢市で、工芸分野に特化した「工芸アートフェア金沢」(KOGEI Art Fair Kanazawa)が催される。金沢21世紀美術館や金沢美術工芸大などがあり、九谷焼や加賀友禅、輪島塗など伝統工芸の街でもある地の利を生かしたフェアだ。

国内最大規模を誇るアートフェア東京は、毎年3月に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開かれる。前回は今年3月10~13日の4日間で、国内外のギャラリー約150店が出展。延べ4万3千人超を集めた。2005年から開催しており、今年度も来年3月に同じ会場で開催予定という。

〈2022年度の国内の主なアートフェア一覧〉

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世界的なアートフェアといえば、アートバーゼル(スイス・バーゼル、米・マイアミビーチ、香港で開催、今年からパリも)、フリーズ(ロンドン、NY、ロサンゼルスに続いて今秋からソウルでも開催)、FIAC(国際コンテンポラリー・アートフェア、パリで開催)。バーゼルは半世紀もの歴史を持つ。日本でのアートフェアは、1992年に横浜で開かれたNippon International Contemporary Art Fair (NICAF、アートフェア東京の前身)が始まりだが、景気の低迷などで8回で終了した。欧米に比べるとアート市場が小さいと言われる日本だが、ホテルや百貨店、街中の複数会場を使ったフェアも含めると、毎月のようにどこかでアートフェアは開かれている。

主な国内のアートフェアの、2022年度の開催日程を上にまとめた。事前予約や入場チケットの購入が必要な場合もある。百貨店内で開かれるフェアなど、上記の表には未掲載のものもある。また、出展ギャラリーは直前に発表されるため、ご確認を。

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アートフェア東京2022の展示風景=22年3月、千代田区の東京国際フォーラムで

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