2025年のアート・バーゼル香港は242ギャラリーが参加! M+との共同企画やフィルムプログラムも
2025年3月28日から30日まで開催されるアート・バーゼル香港が詳細を発表した。今回は42カ国から242ギャラリーが参加。新たに地元の独立系アート機関がキュレーターを務めるフィルムプログラムや若手作家支援のアワード、M+との共同企画を実施する。
2025年3月28日から30日まで(プレビューは3月26・27日)香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開催されるアート・バーゼル香港。今回は42カ国から242ギャラリーが参加する。そのうち23ギャラリーが初出展だ。昨年と比較すると10カ国、65ギャラリーもの増加となる。
メインセクション「Galleries」では、196ギャラリーが参加。ガゴシアン、ハウザー&ワース、リーマン・モーピン、Pace、ホワイトキューブなどのメガ&ブルーチップギャラリーが名を連ねているが、半数以上がアジア太平洋地域からの参加となる。そのうち、南アフリカ・ケープタウンのblank projects、ドイツ・ベルリンのAeneas Bastian Fine Art、ニューヨークのNicelle Beauchene Galleryなど8ギャラリーが今回初めて加わる。
新進気鋭ギャラリーが意欲的な展覧会を開催する「Discoveries」では22展示があり、その半数が設立10年以内のギャラリー。韓国・ソウルのP21は、サービス業に従事する女性の厳しい現実をテーマにした、シン・ミンの彫刻と絵画を展示。タイ・バンコクのBangkok CityCity Galleryは、タナット・ティラダコーンによる 架空のお土産屋をモチーフにしたサウンド・インスタレーションを発表する。
そして、アジアおよびアジア太平洋地域のアーティストに焦点を当てた24の展示が繰り広げられる「Insights」では、写真に焦点が当てられる。台湾・台北のEach Modernは、日本の写真家、中平卓馬の最晩年の創作にフォーカス。東京のYutaka Kikutake Galleryは、絵画と写真の融合を探求する杉浦邦恵のミクストメディア作品と光あふれる三瓶玲奈の油絵を紹介する。
また、同フェアでは、今回初めてフィルムプログラムを設ける。香港の独立系アート機関「パラサイト」がキュレーションを務め、彼らが選んだアジアおよびその他の地域の映像作家による作品が、地域的な境界を越えたグローバルな視点を提供する。なお、2025年は新たに「MGMディスカバリーズ・アート・プライズ」が設立される。新進アーティストの支援を目的としており、受賞したアーティストとギャラリーにはそれぞれ2万5000ドル(約380万円)が贈られる。
同じく初開催となるアート・バーゼルと地元の美術館M+の共同企画で、UBSがスポンサーを務める特別プログラムでは、M+のファサードにホー・ツーニェンの映像作品《ナイト・シャレード》を映し出す。香港の活気あふれる映画文化へのオマージュとして制作され、AIとアルゴリズムによって常に再構成・再編集されるというこの作品は、この地の文化と歴史をダイナミックに再解釈する。
日本に拠点を持つギャラリーは以下の30軒が参加。
(Galleries)Anomaly、Yumiko Chiba Associates、Taka Ishii Gallery、Kaikai Kiki Gallery、Tomio Koyama Gallery、Maho Kubota Gallery、Fergus McCaffrey、Misako & Rosen、Mizuma Art Gallery、Nanzuka、Taro Nasu、Kotaro Nukaga、Ota Fine Arts、Pace Gallery、Perrotin、SCAI The Bathhouse、Shibunkaku、Misa Shin Gallery、Misa Shin Gallery、Take Ninagawa、Tokyo Gallery + BTAP、(Insights)√K Contemporary、Kosaku Kanechika 、Mizoe Art Gallery、Nonaka-Hill、rin art association、Standing Pine、Yutaka Kikutake Gallery、Takuro Someya Contemporary Art(Discoveries)Waitingroom