トランプ大統領の最新ポートレートが逮捕時のマグショットと酷似? 険しい表情の公式写真が公開

ドナルド・トランプ大統領の新たな公式肖像写真が6月2日に公開された。黒を背景に厳格な表情を浮かべるトランプ大統領がクローズアップで捉えられたこの写真は、2年前に撮影されたマグショットと似ているとネット上で話題となっている。

新たに公開されたトランプ大統領の肖像写真。Photo: Courtesy of White House
新たに公開されたトランプ大統領の肖像写真。Photo: Courtesy of White House

ドナルド・トランプ大統領の新しい公式肖像写真が6月2日に公開された。この肖像写真を撮影したのは、写真家のダニエル・トロクで、大統領の顔にクローズアップした構図となっている。この写真でトランプ大統領は、カメラを真っ直ぐ見つめており、顔のしわや細かい表情まで鮮明に写し出された。彼は青いスーツに赤いネクタイ、白いシャツを身にまとい、アメリカ国旗のピンを身に着けているが、肩から下は黒い背景でぼかされている。

ワシントン・ポスト紙によれば、この写真は金色の額縁に入れられ、ホワイトハウスの西棟に隣接するアイゼンハワー行政府ビルに飾られているという。

肖像写真が発表されてから、ネット上では2年前に撮影されたマグショット(容疑者・被告の顔写真)と比較されている。トランプ大統領はマグショットでも同様の服を身に着けており、今回発表された肖像写真と似たような険しい表情をしていた。

トランプ大統領の肖像画は、これまでもさまざまな形でホワイトハウス内で展示されてきた。4月にはペンシルベニア州での暗殺未遂事件後の場面を描いた肖像画が、ホワイトハウスのエントランスホールであるグランド・ホワイエに設置された。この絵画では、シークレットサービスに抱えられながら空に向けて拳を突き上げるトランプの姿が描かれており、背景には雲一つない青空に星条旗がはためいている。

また、過去の肖像写真と比べると、今回発表された写真は背景も大きく異なる。1期目の際に撮影された肖像写真では、星条旗を背景に笑顔を見せていた。2期目の開始時に公開された写真でも国旗を背景に添えていたが、厳格な表情に変わっている。

トランプ大統領は、肖像画に対して強いこだわりをこれまでも見せてきた。例えば3月には、コロラド州議会議事堂に飾られていた作品を「意図的に歪曲されている」と評し、撤去を求めた。彼はまた、国内の芸術や建築の計画にも強いこだわりをもっており、政府の建物には古典的な建築様式を義務付ける大統領令を発令したほか、国の英雄の彫刻庭園に全米人文科学基金(NEH)の資金を再配分することを命じている。(翻訳:編集部)

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