欧米外のギャラリー13軒が語る「フリーズ・ロンドン2025」の成果と課題
フリーズ・ロンドンが2025年も10月15日から19日にかけて開催。アートフェアの減速が続くなか、初日に高額作品の成約が相次ぐなど好調なニュースも見られた。そんななか、参加ギャラリーは何を求め、どのような成果を得たのか? 欧米以外から参加した13ギャラリーに期待と手ごたえを聞いた。

フリーズ・ロンドンが10月15日から19日までの日程で、今年もリージェンツ・パークの会場で開催された。アート市場の低迷がささやかれる中、初日のVIPデーでは高額作品が次々と売れるなど、多くのギャラリーから昨年よりも好調だという声が聞かれている。
フリーズは昨年からフロアプランを抜本的に変え、小規模なギャラリーのブースを入り口近くに設置したほか、全体的に見通しの良いオープンなデザインを実現した。メガギャラリーは会場の奥にブースを設置しているため、来場者はそこを目指す間に通路沿いの中小ギャラリーに立ち寄るように自然と促されるレイアウトだ。
また、アーティスト同士の推薦による「Artist-to-Artist(アーティストからアーティストへ)」や、ジャレ・ダスがブラジルとアフリカ、およびそれらのディアスポラのアーティストの作品をキュレーションした「Echoes in the Present(現在における共鳴)」といったセクションは、とりわけ足を止める人が多かった。
フリーズ・ロンドンには、グローバルサウスを含め、ヨーロッパやアメリカ以外のギャラリーも数多く参加している。そのうちフリーズ・ロンドン初参加を含む13ギャラリーに取材し、このフェアへの期待と手応え、そして今のアート市場の状況についての思いを聞いた。
各ギャラリーへの質問:
- フリーズ・ロンドンに何を期待して参加していますか?
- 今年のフリーズ・ロンドンの印象は?
- フリーズ・ロンドンと他のアートフェアの違いは?
- 今のアートマーケット、アートシーンについて思うことを教えてください。
1. Sullivan + Strumpf (オーストラリア)
全アーティストの作品が初日から成約。
「先住民アーティストや全く新しい技法による作品に関心が集まる」
回答者:シオバン・スローパー(アソシエート・ディレクター)
- 国際的に高い評価を得ているオーストラリア人アーティスト5人の新作を展示しました。グレゴリー・ホッジ、ナミナプ・マイムル=ホワイトは昨年初めてのフリーズに出品し、完売を果たしたアーティストです。マイムル=ホワイトは、17点からなる樹皮による絵画/インスタレーション《Milŋiyawuy》がテートモダンに所蔵されました。またトニー・アルバート、ジュリア・ガットマン、アレックス・セトンの3人にとっては、フリーズ初出品で重要な国際デビューです。イギリス・ヨーロッパ各地のコレクターや美術館の担当者との再会、そして新しいパートナーシップの構築を目指しています。
- どのアーティストの作品も、初日のVIPデーから成約がありました。コレクターたちは、先住民アーティストや、全く新しい技法によるテキスタイルや大理石の彫刻などユニークな作品に特に関心を示しています。
- 出展ギャラリーと作品の質の高さが際立ち、現代アーティストどうしが対話する場でもあります。メインフェアと並行して開催されるフリーズ・マスターズの展示も、フリーズ・ロンドンを差別化するポイントです。
- フェアを迎える前から、コレクターと非常に活発なやり取りをしていました。こうしたコミュニティ精神が、アーティスト、フリーズ、そしてより広いアート業界の関係者にとってすばらしいダイナミズムをもたらすと確信しています。
2. Mitre Galeria(ブラジル)
フリーズ・ロンドン初参加。
「美術館での展覧会のように、じっくり時間をかけて観てもらえている」
回答者:フラヴィア・カルドーゾ・スズキ(ディレクター)
- アートフェアそのものも、フリーズ・ロンドンもギャラリーとしては初参加です。今回はブラジル人アーティスト、アライン・モッタの個展を展示しています。自身の家族史が植民地主義による抹消を受けてきた経緯を解き明かし再構築し、支配的なナラティブに疑問を投げかける作品群です。モッタの作品を展示することで、アートを通して歴史を問い直し、集合的記憶を再形成し、未来への新たな可能性を提案するというギャラリーの長年にわたる取り組みを示します。
- キュレーションされたセクション「Echoes in the Present」に出展しているので、美術館での展覧会のように、じっくり時間をかけて観てもらえていると感じます。アーティストも来場して対話を行いました。初日から映像作品が1点、美術館に売れました。
- キュレーションされたセクションに参加できたことが特に意義深いと感じています。
- アート界は現在、根本的な方向転換の時期に来ています。深みや意味、メッセージ性を追求し、世界を捉える新しい見方を提供するアーティストが注目されるようになり、集団的記憶、アイデンティティに向き合う作品の価値が評価されるようになりました。アートの可能性を再定義する刺激的で重要な瞬間を迎えていると感じます。
3. Simões de Assis(ブラジル)
「Echoes in the Present」にディアムベの作品を出品。
「市場だけでなく、グローバルな対話に参加できる場」
回答者:ギルヘルメ・シモエス・デ・アシス(ディレクター)
- フリーズは、南米の芸術実践と国際的なアーティスト・美術館・コレクターのネットワークとの対話を拡大する場となることを期待しています。今年のフリーズ・ロンドンでは、「Echoes in the Present」に参加し、ブラジル人アーティスト、ディアムベの個展を出展しています。ブラジルの活気に満ちた多様なアート・エコシステムから生まれた現代アーティストであり、アフリカのディアスポラ(離散)の物質的・精神的経験に深く根ざしたディアムベの作品は、広い世界に訴えかける普遍性を持っています。
- アーティストと作品のコンセプト、特に土地から受けたインスピレーションについて質問を投げかけるコレクターやキュレーターたちがたくさんいます。ヨーロッパを中心とする美術館とコレクターにいくつかの作品が売れました。
- フリーズは、キュレーションの厳格さと、知的・芸術的交流において際立っています。作品のコンセプトや異文化間のナラティブを強く重視する傾向があります。市場でのプレゼンスを高めるだけではなく、グローバルな対話に参加できる場だと感じています。
- コレクターも美術館のキュレーターも、地域固有性とグローバルな普遍性を兼ね備えたアーティストに注目していて、ブラジルのアートシーンが国際的な存在感を増すチャンスになっています。
4. Franz Kaka(カナダ)
カナダ人アーティスト、アン・ロウの作品を出品。
「アーティストとの持続的な関わりを重視する人たちとの出会いを期待」
回答者:アリアン・フークストラ(ディレクター)
- カナダ人アーティスト、アン・ロウの個展で、持続的にアーティストと関わることを重視するタイプのコレクター、キュレーター、評論家との出会いを期待しています。思慮深い対話を通して、フェアの後まで続く関係構築を目指します。
- ポジティブな空気を感じます。新しいコレクターやキュレーターに出会うこともできました。売るのが難しいタイプのアーティストなので、長期的な対話を大切にしたいです。来年もフリーズに参加するかどうかは検討中です。
- フリーズ・ロンドンには、重要な美術館のキュレーターをはじめ、知識豊富な見学者たちが集まります。落ち着いたペースで、綿密に計画された展示により、細部まで作品を見ることを促していると感じます。
- コレクターは慎重に作品を選んで購入するようになっていますし、美術館は深みのある作品を重視するようになっています。私たちもアーティストへの長期的な支援と、時を経て意味を増すような作品の紹介に注力していて、いい時代を迎えていると感じています。
5. Proyectos Ultravioleta(グアテマラ)

2016年以来、ブース賞を複数回受賞。
「フリーズ・ロンドンはロンドンという都市を反映している」
回答者:ステファン・ベンチョアム(共同創設者)
- フリーズ・ロンドンは重要な美術館への販売につながり、長年にわたる大切な関係性の構築をもたらしてくれます。2016年以来、ブース賞を複数回受賞していることにも助けられています。今年は多数のアーティストのグループ展によって、さまざまな作品を星座のように展示し、エネルギーが共鳴し合う場を目指します。
- 手応えを感じています。キャリアの中間地点にあるアーティストたちですが、レイナ・ソフィア美術館で個展を開催中のナウフス・ラミレス=フィグエロア、テートモダンで委託制作作品を展示したアッバス・ザヘディらは、実際に美術館で作品を見たという見学者から、特に注目を集めました。
- フリーズ・ロンドンはロンドンという都市を反映しています。国際的で多様性に富み、優雅で、重層的、そしてダイナミック。美しい公園内に設置されたテント内で、自然光と人工光が融合する環境は、他に類を見ない体験です。メインセクションには傑出した作品が揃いますし、特に、アーティストが選ぶアーティストの個展を展示する「Artist-to-Artist」はいつも楽しみです。またキュレーションされたセクションでは、新進アーティスト、特に非欧米の現代アーティスト間の世代を超えた対話を探求しています。公園を少し歩けば「フリーズ・マスターズ」で歴史的な傑作にも出会える。フェアというより美術館のようです。会場内にはロンドンの最高級レストランが出店している。刺激的であると同時に、心ゆくまで楽しめる体験です。
- アート市場は現在激動の時期を迎えていますが、市場は広大なアートのエコシステムの一部に過ぎません。市場よりもアートやアーティストそのものとの繋がりがはるかに重要で、そもそも私がこの業界にいる理由です。現代の差し迫った課題について新たな思考法を見出し、世界と未来を想像する人間的な代替案を提示するアートに注目し続けています。
6. Experimenter(インド)

ギャラリー創設初期から参加。
「世界的にもインドから生まれる批判的な視点に関心が集まっている」
回答者:プラティーク・ラジャとプリヤンカ・ラジャ(共同創設者)
- フリーズ・ロンドンは、ギャラリーを始めて間もない2010年に、初めて参加したアートフェアでした。今も特別なフェアであり、コレクターやキュレーターと長期的な繋がりを築いています。
- 強い好奇心とエネルギーを感じます。スイス、イギリス、アメリカ、それにインド国外に居住するインド人のコレクターたちから関心の声がありました。いつも期待が大きいぶん、期待通りの売り上げになったとは言えないのですが。
- イギリスには南アジア系のコレクター、アーティスト、キュレーターの強力なコミュニティがあります。一方でフリーズは真にグローバルなフェアであり、政治的・経済的境界を超えてさまざまな人たちと交流する場を提供してくれます。刺激的で、エンパワーされます。
- アート界は長年にわたり西洋美術史を偏重していましたが、近年ではほかの地域への注目が高まっています。インドの現代アーティストたちは、気候変動、ジェンダー平等、グローバル政治といった普遍的な課題に取り組む一方で、地元のコンテキストにも深く根ざした作品を発表しています。インドが経済大国として台頭する中で、インドのパトロンやコレクターは、アートを支援する財団やコレクションを構築しつつありますし、世界的にもインドから生まれる批判的な視点に関心が集まっています。
7. Gallery Maskara(インド)
インクを使った作品に注目集まる。
「市場の枠組みを超えた稀有で刺激的な試み」
回答者:アベイ・マスカラ(キュラトリアル・ディレクター)
- フリーズ・ロンドンは現代アートにおいて有数の権威あるプラットフォームです。今回は特に「Artist-to-Artist」セクションに参加できたことが、ギャラリーにとって重要な節目です。T・ヴェンカンナの作品が好奇心とオープンな心で受け止められ、有意義な対話が生まれることを願っています。販売以上に大切なのは、長期的な関係を築き、議論を世界的な舞台へと広げることです。
- 非常に良い結果となりました。特にインクを使った作品に対して、中国の水墨画の伝統にも通じるところがあるという理由で、ロンドンを拠点とする中国人コレクターと、上海のコレクターが複数の作品を買ってくれました。
- フリーズ・ロンドンは、審美眼と知性を持つ人たちが集まり、コンセプトやアイデアが重視される場です。特に「Artist-to-Artist」セクションは、同世代のアーティスト同士の対話を促すアーティスト推薦制をとっているという意味で他とは一線を画します。市場の枠組みを超えた稀有で刺激的な試みです。
- パンデミック以降インド国内では自国のアーティストを支援するコレクターが増えた一方で、南アジアのアートに対する世界的な関心も高まっています。インドのアートシーンは、拡大と内省の局面にあります。
8. Marfa'(レバノン)
欧州の複数美術館やコレクターから関心。
「フリーズは非常に特別なエネルギーを持っている」
回答者:ジュマナ・アセイリー(創設者/ディレクター)
- フリーズは非常に特別なエネルギーを持っています。世界中のローカルおよびグローバルな美術館、コレクター、アート愛好家と繋がることができるすばらしいフェアです。
- フランス、ドイツ、ベルギーなどヨーロッパの美術館が関心を示してくれました。新規の顧客として、イタリアの複数のコレクターに作品が売れました。何よりも、アーティストが新しい鑑賞者に見出せされる機会となったことから、ロンドンまで作品を持ってきた甲斐があったと感じています。
- ロンドンが活気に満ちた都市であり、最近ギャラリーや美術館の別館が次々とオープンするなど、多くのことが起きているという点で、他のフェアとは異なります。フェアと都市が国際的な人たちを惹きつけています。
- アート市場は現在、あらゆるレベルで変化が起きている興味深い段階にあります。
9. Kurimanzutto(メキシコ)
イギリスの美術館から注目。
「すぐ買われずとも、数カ月後に同じ作家の新作が購入されるケースが増えている」
回答者:マリーク・アル・マフルーキー(セールスディレクター/パートナー)
- フリーズのこれまでの実績が示す通り、イギリスの国立美術館をはじめとする有力な美術館の存在感です。今週だけでもリバプール、ノッティンガム、ニューカッスルの美術館の館長と面会しました。ヨーロッパの美術館関係者にも出会うことができます。
- パリ、ウィーン、アテネなど、ヨーロッパ各地のコレクターたちに新たに出会うことができ、作品が売れました。
- フリーズには、文化の中心都市ロンドンならではのエネルギーが反映されています。
- アート市場の未来には楽観的です。確かにコレクターは作品の購入を以前より慎重に検討するようになりましたが、その場で購入に至らなかった場合でも特定のアーティストをフォローし、数カ月後に新作が入荷した際には購入してくれるといったケースが増えています。軽率な衝動買いではなく、意図的な選択が主流になっていると感じます。
10. ATHR(サウジアラビア)
サウジアラビアの女性アーティストをフィーチャー。
「会場のレイアウト変更の恩恵を受けている」
回答者:レイシー・シュッツ(ディレクター)
- 今年のフリーズは2度目の参加です。小規模なギャラリーに入り口に近く、オープンなスペースを提供するという新たなレイアウトの恩恵を受けています。国際的なコレクター、キュレーター、美術館との関係構築を目指します。フリーズ・マスターズも同時開催なので、現代アートだけではなく歴史的美術にも関心のある人たちが集まることから、特に意義深いプラットフォームです。地理や世代を超えた対話を生むアーティストについて、持続する関係を築くことを目指しています。
- ともにサウジアラビアの女性アーティストであるダニア・アルサレとバスマ・フェレンバンが対話するようなブースを展開しています。伝統的な素材と未来的なコンセプトを融合させ、サウジアラビアの変容する風景と文化的アイデンティティを反映した作品には、中東とヨーロッパのコレクターや美術館から予想を上回る反響がありました。
- フリーズはキュレーションの力と、美術館からの注目を集める点で際立っています。単なる取引を超えた対話が生まれます。アーティストの作品をより広範な文化的・歴史的枠組みに位置づけることができます。
- アート業界は再調整の時期にあります。市場は慎重で思慮深い動きを見せていて、コレクターや美術館は熟考を重ねた決断を下すようになりました。これに応えるように、アーティストたちは野心的で繊細な作品を制作しています。
11. Selebe Yoon(セネガル)

フリーズへの参加は2回目。
「昨年築いた関係性をさらに強化したい」
回答者:ジェニファー・ウードルーグ(創設者兼ディレクター)
- フリーズへの参加は今回が2回目です。昨年築いた関係性をさらに強化したいと考えています。未公開の若手アーティスト、ナオミ・ルレンドとメリンダ・フォーンの2人を展示します。認知度を高め、美術館やレジデンシープログラムなどのチャンスにつなぐことが目的です。
- 「Echoes in the present」での展示のために、1月からキュレーターとの準備を進めてきました。オープンスペースなので注目を集めやすく、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカなど世界各地のコレクターや美術館から、アーティストに長期的に注目したいと言ってもらえました。売れた作品もあります。これから時間をかけて関係性を強化していきたいです。
- フリーズ・ロンドンは世界有数の主要フェアであり、現代アートが盛んな都市において、インスティテューションやコレクションと連携する非常に刺激的な場です。特にエヴァ・ラングレによる昨年のレイアウト変更以降、フリーズの現代アート部門は常に非常に強力で挑戦的な内容となっています。
- 市場は困難な状況にありますが、アーティストやキュレーター、美術評論家との長期的な取り組みを行う機会と捉えています。セレベ・ヨンは「交差点」を意味するセネガルの言葉です。プログラムの強化・深化と一般観客との関わりを継続的に推進していきたいです。
12. Southern Guild(南アフリカ)
フリーズ・ロンドンは初参加。
「立地からテント内の自然光、ブースの形まで、すべてが絶妙なフェア」
回答者:トレヴィン・マクゴーワン(共同創設者)
- 今回がフリーズ・ロンドンへの初参加です。かつてロンドンに住んでいたので、2003年にフリーズ・ロンドンの初開催に来場した思い出があり、まるで帰郷のような感覚です。その後南アフリカに戻ってギャラリーを開き、フリーズ・ニューヨークやフリーズ・LAなどに出展していたのですが、ロンドンはヨーロッパの玄関口で世界各地と深く繋がっていることから、世界中のコレクターとの関係をさらに広げられると期待しています。
- ヨーロッパ、アメリカのコレクターを新規に獲得しました。財団や美術館にも作品が売れました。ロンドンはアート業界にとってハブ拠点となっていると実感したので、来年も参加したいです。
- フリーズ・ロンドンには歴史的な重みがあります。また、リージェンツ・パークというロケーション、テント内の柔らかな自然光、ブースの正方形に近いプロポーション、フェア全体の流れなど、すべてが絶妙です。
- 世界的なアート市場の危機感に対する否定的な見方は理解できますが、一方で、必然的な進化です。投機的な収集ではなく、コレクターの特定の興味に基づいた持続的な関与へと移行するプロセスが進んでいます。アフリカに根ざし、文化・精神性・祖先の知恵の保存に焦点を当てるアーティストたちにはふさわしい時代になっています。ブースでコレクターとじっくり対話し、アーティストの実践を理解してもらうよう努めることが、長期的な顧客関係をもたらし、コレクター層の質と拡大に繋がります。
13. Dastan(イラン)
展示以外でもネットワークづくり。
「未来に期待を抱く十分な理由がある」
回答者:アシュカン・ザハライ(アーティスティックディレクター)
- フリーズ・ロンドンは、国際的なアートシーンと市場における主要プレイヤーを集める伝統があります。さらにロンドンはアートの拠点であることからも、非常に重要なプラットフォームです。展示に加えて、メディアやネットワークづくり、一般向けイベントを通じて、所属アーティストやプログラムの作品を広く紹介します。
- 非常に多くの好意的なフィードバックをもらいました。売上に関しては、時期尚早ではありますが、複数の熱心なコレクターから関心を示され数点の作品を販売済みです。
- フリーズ・ロンドンには常に教養豊かな来場者が集まります。アートへの深い理解と新たな発見への情熱を持つ人たちと交流できる特別な機会です。
- アート市場は停滞した局面にあるとデータは示していますが、経験値としては、そこに少しニュアンスが加わります。作品について、現代的なアートの実践について議論を重ねることで、新しい局面に貢献できているという実感があります。未来に期待を抱く十分な理由はあります。







































