サグラダ・ファミリアが「世界で一番高い教会」に! 163メートルでウルム大聖堂を超える

バルセロナで建設中のサグラダ・ファミリアは10月30日、作業員が中央塔の頂上に十字架の最初の部分を設置したことで162.91メートルとなり、ドイツのウルム大聖堂を抜いて「世界で最も高い教会」となった。

バルセロナで建設中のサグラダ・ファミリア。Photo: Getty Images

2026年に完成予定のサグラダ・ファミリアは、10月30日に162.91メートルに達したと発表。現在世界一の高さを誇るドイツのウルム大聖堂の161.53メートルを抜いて、世界で最も高い教会になったとガーディアン紙が伝えた。

建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)によって設計されたサグラダ・ファミリアは、1882年に着工した。ガウディは存命中に完成することを期待していなかったものの、彼が死去した時には計画されていた18の塔のうち1つしか完成していなかった。

彼の死後はサグラダ・ファミリア財団の管理のもと、スペイン内戦や、最近ではパンデミックなどの障害に阻まれながらも観光客の入場料や民間からの寄付によって建設は進行。教会頂上からそびえる中央の「キリストの塔」は今後数ヶ月で172メートルに達し、2026年には完成する予定だ。完成後も、教会の精巧なファサード工事と内装装飾は今後数年間続く予定で、教会関係者によると完成まであと10年ほどかかるという。

1982年、建設途中で世界で唯一の世界遺産に登録されたサグラダ・ファミリアは、世界的に知られる観光スポットとなっており、2024年は490万人が参拝した。

教会が完成する2026年はガウディの没後100周年に当たる。サグラダ・ファミリアは彼の功績を称えるため、複数の記念行事を計画しているという。

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