カサ・ビセンス|1883年から85年にかけて建設されたカサ・ビセンスは、ガウディが初めて手がけた住宅だ。金融業に携わっていたマヌエル・ビセンス・イ・モンタネールの依頼で、ビセンス家の夏の別荘として建てられた。バルセロナのグラシア地区、カルリネス通りにあるカサ・ビセンスは、鮮やかな赤のアクセントや目を引く市松模様のタイル、屋根の上に伸びる小さな塔が特徴的だ。【続きを読む】 Photo: Lucas Vallecillos / VWPics via AP Images
サグラダ・ファミリア|ガウディの最も有名なプロジェクト、サグラダ・ファミリアの建設は、建築家フランシスコ・デ・パウラ・デル・ビジャールの指揮の下で始まったが、1883年にガウディが引き継ぐことになった。ビジャールによるネオ・ゴシック様式の設計案は、材料の調達や建設に資金がかかりすぎるという理由からガウディの型破りなデザインへと変更されている。【続きを読む】Photo: Europa Press via AP
グエル公園|ガウディが手がけた有名な建築物の多くは、20世紀初頭に建てられている。この時代のプロジェクトには、1900年から1914年にかけて作られ、彫刻や建物、庭園で構成される広大なグエル公園、住宅として建てられ骸骨のようなモチーフがファサードを彩るカサ・バトリョ、ガウディが最後に設計した波打つようなデザインの集合住宅カサ・ミラ(別名ラ・ペドレラ:石切場の意)などがある。なお、カサ・ミラには現在も人が住んでいる。【続きを読む】Photo: Hal Beral / VWPics via AP Images
カサ・ミラ|1926年に路面電車に轢かれて亡くなったガウディは、大勢の人々が参列した葬儀の後、サグラダ・ファミリアの地下に埋葬された。彼の7つの作品、グエル公園、グエル邸、カサ・ミラ、カサ・ビセンス、サグラダ・ファミリアの聖誕のファサードと地下礼拝堂、カサ・バトリョ、コロニア・グエル教会地下礼拝堂が、ユネスコの世界遺産に登録されている。彼の独創的で型破りなスタイルは、20世紀における建築の常識の枠を大きく広げたと言えるだろう。【続きを読む】Photo: CTK via AP Images