驚異的な保存状態! 顔や歯まで残る「ほぼ完全」なパキケファロサウルス頭骨がスミソニアンへ
- TEXT BY HARRISON JACOBS
約6700万年前に生息した石頭恐竜、パキケファロサウルスの頭骨がスミソニアン国立自然史博物館に収蔵された。頭部の詳細まで残る極めて希少な標本で、12月下旬から一般公開される予定だ。
約6700万年前に生息していた石頭恐竜、パキケファロサウルスの頭骨が、スミソニアン国立自然史博物館のコレクションに新たに加わった。この化石は、今年7月にサザビーズのオークションに出品され、170万ドル(現在の為替で約2億6500万円)で落札したグーグル元CEOのエリック・シュミットと妻のウェンディ・シュミットから同館に寄贈されたものだ。
この化石は、白亜紀後期の地層として知られるヘルクリーク累層のサウスダコタ州側で発掘された。頭骨を構成する32の骨や多数の歯が良好な状態で残っており、ほぼ完全な標本とされている。スミソニアン国立自然史博物館の恐竜担当キュレーターで、古生物学者のマシュー・カラーノは、収蔵の発表に際して次のように述べた。
「この頭骨は、当館に収蔵されているパキケファロサウルスの標本のなかで、群を抜いて状態が素晴らしいです。顔や歯など、頭部の部分は通常は破損して失われてしまうため、こうした頭部の詳細を見られることは滅多にありません」
パキケファロサウルスの化石は、収蔵作業を見学できる展示スペース「フォッシラボ(FossiLab)」で一般に披露される予定だ。フォッシラボで約1週間展示された後、デヴィッド・H・コッホ化石ホールの常設展「Deep Time」に移され、同展の展示物として紹介される。(翻訳:編集部)

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Photo: Edoardo Fornaciari/Getty Images

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Photo: Mauro Flamini/REDA/Universal Images Group via Getty Images

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中国東部の華龍洞遺跡で見つかった、ベンガルヤマネコの仲間の下顎の化石。Photo: Facebook/Anhui, China - gov
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