イスタンブールの集合住宅から古代ローマの人骨を発掘
トルコ最大の都市、イスタンブールのブユックチェクメジェ地区にある集合住宅の解体現場で古代ローマ時代の石棺が発掘され、人骨が見つかったとトルコの英字紙Hurriyet Daily Newsが1月10日に伝えている。
発見された人骨は、現地を調査したイスタンブールの考古学博物館群に所属する考古学者と人類学者によって搬出された。石棺が見つかった墓所は、約2000年前の古代ローマ時代のものだとされる。人骨の搬出後、石棺もクレーンを使って運び出され、博物館に移された。
かつてコンスタンティノープルと呼ばれたトルコのイスタンブールは、ローマ帝国、東ローマ(ビザンツ)帝国、オスマン帝国という3つの歴史に残る大帝国で栄えた都市で、さまざまな文化の中心地でもあった。
そのため、古代の寺院、宮殿、浴場などが街のあちこちに建てられていた。1985年には、イスタンブールの歴史地区が世界遺産に登録されている。
1453年にオスマン帝国のスルタン、メフメト2世がコンスタンティノープルを征服。イスタンブールと改称してオスマン帝国の首都とした。(翻訳:石井佳子)
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