AIアート特化の美術館「DATALAND」がLAに開館へ──900㎡超のハードウェア専用室を併設

AIアートに特化した美術館「DATALAND」が2026年6月、ロサンゼルスにオープンする。フランク・ゲーリー設計の複合施設を舞台に、レフィク・アナドルが手がける新拠点が始動する。

レフィク・アナドル・スタジオ《Machine Dreams: Rainforest》(2006) Photo: Refik Anadol Studio/Courtesy Dataland
レフィク・アナドル・スタジオ《Machine Dreams: Rainforest》(2006) Photo: Refik Anadol Studio/Courtesy Dataland

AIアートを専門とする美術館が2026年に誕生する流れは、ある意味で自然成り行きにも映る。6月20日、ロサンゼルスに「DATALAND(データランド)」と銘打たれた、デジタルアートに特化した美術館が、フランク・ゲーリーが建設した複合施設「ザ・グランド」内にオープンする。

「人間の想像力と創造的可能性が出会う場所」をテーマに掲げるDATALANDは、デジタルアートの先駆者であるレフィク・アナドルと、画家でアートプロデューサーのエフスン・エルキリッチによって創設された。2人は共にトルコ生まれ、ロサンゼルスを拠点に長年活動しており、2014年にはアナドルのスタジオを共同設立している。開館発表に際してアナドルは、次のように語っている。

「ロサンゼルスはクリエイターが集う中心地です。アート、音楽、映画、建築などの未来を定義する都市であり、私たちの第二の故郷であるこの場所にDATALANDをオープンできることを心待ちにしています」

この美術館には、約2300平方メートルにおよぶ展示スペースが5つ設けられるほか、運営に不可欠となるハードウェア稼働のために約930平方メートルの専用エリアが設けられている。

DATALANDのこけら落とし展は、レフィク・アナドル・スタジオが手がける。「Machine Dreams: Rainforest」と題された本展では、さまざまな生態系のデータセットで訓練されたAIを用い、「自然界の知性を相互に関連した感覚的体験へと翻訳」する試みが行われる。会場では、アナドルが2012年から展開してきた「Infinity Room」シリーズも紹介される予定だ。草間彌生の作品のように光や球体で満たされた空間とは異なり、絶滅したハワイの鳥の鳴き声や、AIが生成した香りといった体験が来場者を包み込む。

現時点では公式ウェブサイトにチケット情報は掲載されておらず、先行販売の案内を受け取るための連絡先入力フォームのみが用意されている。一方で会員サービスはすでに案内されており、年額350ドル(約5万5000円)から利用できる。会員には展覧会の先行プレビューに加え、AIが生成した一点物の作品が提供されるという。(翻訳:編集部)

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