灰野敬二やダニエル・ブランバーグらが新作を世界初演:「MODE」による草月ホールでのプログラムが発表
実験的な芸術を通じた交換と交流の場を提示するアートプラットフォーム「MODE」が6月に2つのプログラムを開催予定だ。過去には坂本龍一がキュレーターを務めたことでも知られる本イベント。今年は現代アートとも結びつきの深いアーティストたちが、日本の前衛芸術をけん引した草月ホールと共鳴しながら新たな体験を創出する。

実験的な芸術を通じた「交換・交流」の場を提示するアートプラットフォーム「MODE」。日本の前衛芸術をけん引してきた草月ホールを舞台に、2つの公演を開催予定だ。
6月29日(月)の回では、灰野敬二とダニエル・ブランバーグ、エレン・アークブロと伶楽舎のメンバーが出演。世代や領域を超えた歴史的なセッションとなる2つの新作が世界初演を迎える。
『ブルータリスト』のダニエル・ブランバーグも出演
A24配給の映画『ブルータリスト』の劇伴でアカデミー賞を受賞し、気鋭のヴィジュアルアーティストとしても活躍するブランバーグは、第70回ヴェネツィア国際現代音楽祭での生涯功労金獅子賞受賞も決まっている灰野とコラボレーション。即興を軸とした身体的なアプローチで、一度限りの対話を生み出していく。
また、ミニマル・ミュージックの開祖ラ・モンテ・ヤングに師事した作曲家アークブロは、武満徹作品の演奏などでも知られる日本を代表する雅楽グループの伶楽舎のメンバーとともに、和音を通じて篳篥(ひちりき)とオルガンの融合を探求。響きそのものを空間へ配置するようなインスタレーション的実践を展開する。
続く30日には、約14年ぶりの来日となるシャルルマーニュ・パレスタインが出演。「ドクメンタ8」にも参加した彼は、実はぬいぐるみを祭壇のように配するマルチメディア彫刻を手がける現代アーティストでもある。和声と強烈な身体的エネルギーを伴う本公演でのパフォーマンスは、まさに儀式的な空間体験となるだろう。
なお客演には、実験音楽や映画音楽など多岐にわたる活動で深い音響世界を築くジム・オルークと石橋英子のデュオが登場予定だ。

また草月ホールでの公演に先駆ける6月6日には、恵比寿のLIQUIDROOMでも、パリの現代美術館ブルス・ドゥ・コメルスなどでパフォーマンスも行ってきたロンドン拠点のトリオ、Moinの初来日公演が開催予定だ。池田亮司のツアーにゲスト出演した大阪発のリズム・アンサンブル、goatとのダブルビルとなる。
開催概要
6月6日公演
日時: 6月6日(木)17:30(開場)、18:30(開演)
出演: Moin / goat
会場: LIQUIDROOM(東京・恵比寿)
6月29日公演
日時: 6月29日(月)18:15(開場)、19:00(開演)
出演: Keiji Haino & Daniel Blumberg / Ellen Arkbro & Reigakusha Gagaku Ensemble
会場: 草月ホール(東京・赤坂)
6月30日公演
日時: 6月30日(火)18:15(開場)、19:00(開演)
出演: Charlemagne Palestine / Jim O’Rourke & Eiko Ishibashi
会場: 草月ホール(東京・赤坂)