国際文化芸術祭「ARTE TOKYO」が2026年秋に初開催。アートや演劇、建築が街を舞台に展開

東京各地で開催されるアート、演劇、音楽、エンターテインメントを結びつける新たな文化芸術祭「ARTE TOKYO」が初開催される。都内3エリアでのコアプログラムや75件のパートナープログラムを通じて、都市全体を会場にした文化体験を展開する。

Photo: Courtesy of ARTE TOKYO

東京都と東京国際文化芸術祭実行委員会が、新たな文化芸術祭「ARTE TOKYO」を開催する。会期は2026年10月10日から12月31日まで。臨海エリア、日比谷・丸の内エリア、代々木・渋谷エリアの3つをコアエリアとし、アート、演劇、音楽、イルミネーション、エンターテインメントなどを結び合わせながら、都内各地で多彩なプログラムを展開する。統括プロデューサーをパノラマティクス主宰の齋藤精一が、統括セノグラファーを2025年大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」などで知られる建築家の永山祐子が務める。

中核となる「ARTE コアプログラム」には、現代美術、建築、メディアアートなど幅広い領域のアーティストやクリエイターが名を連ねる。現在までに発表された参加者には、大巻伸嗣、鈴木康広、玉山拓郎目[mé]、永山祐子、藤本壮介Rhizomatiksなどが含まれ、今後も順次追加される予定だ。各エリアでは、土地の記憶や都市空間の特性と呼応する作品やプロジェクトが展開される。

都市型パフォーマンスプログラム「ARTE TOKYO CIRCUS」では、臨海、日比谷・丸の内、代々木・渋谷の3つのコアエリアを舞台に、アート作品と呼応するサイトスペシフィックな現代サーカスや大道芸を上演する。ディレクターは、瀬戸内サーカスファクトリー代表理事で、東京都「ヘブンアーティスト事業」のイベントプロデューサーも務める田中未知子が担う。

ARTE TOKYOの初開催と浜離宮恩賜庭園の開園80周年を記念し、夜間の同庭園を舞台にしたアートプロジェクトも実施される。特別名勝・特別史跡である日本庭園の伝統美と、都心の高層ビル群が並ぶ景観の対比を生かし、通常は開園していない夜の庭園に新たな風景を立ち上げる試みとなる。開催は11月中旬から12月下旬のうち30日間程度を予定しており、詳細は後日発表される。

会期中に都内各地で開催される文化芸術プログラムと連携する「パートナープログラム」には、六本木アートナイト、アートウィーク東京、東京国際映画祭など75件が発表された。エキシビション、パブリックアート、ミュージック&パフォーマンス、メディア&エンターテインメント、都市体験の5ジャンルで構成され、同時期に東京で展開される多様な文化芸術活動を一体的に発信する。東京国際文化芸術祭の実行委員長を務める青柳正規は、この文化芸術祭の開催意義を次のように語る。

「大都市の魅力のひとつは、多種多様な人が集まることにあります。ただ、都市には多くの選択肢や価値観があふれているからこそ、自分の居場所を見つけにくいと感じる若者もいます。だからこそ、アートや文化を通じてさまざまな表現や考え方に触れる経験が、自身の居場所を見つける助けになってほしいと考えています。東京という都市のクオリティの高さも、文化芸術を通して可視化できるのではないでしょうか」

東京の複数エリアを横断しながら、アート、パフォーマンス、映画、イルミネーションなどを結びつけるARTE TOKYO。初開催となる2026年に、都市全体を会場とする文化芸術祭がどのような回遊と出会いを生み出すのか注目される。

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