デイヴィッド・ツヴィルナー、NYのアッパー・イースト・サイド拠点を閉鎖。ダウンタウン戦略を加速

メガギャラリーのデイヴィッド・ツヴィルナーがアッパー・イースト・サイドの拠点を閉鎖した。チェルシーの大規模改装完了を受け、ニューヨークにおける今後の活動は同地区とトライベッカに集約する。

A rendering of David Zwirner gallery, located at 533 West 19th Street, looking northeast. Rendering by Selldorf Architects
今年3月にチェルシーに再オープンした、デイヴィッド・ツヴィルナーの拠点のレンダリングイメージ。Rendering: Selldorf Architects

大手ギャラリーのデイヴィッド・ツヴィルナーが、ニューヨークで約10年にわたり構えてきたアッパー・イースト・サイド(東69丁目34番地のタウンハウス)の拠点を閉鎖し、この都市における活動をダウンタウンへ集約する動きを進めている。

ギャラリーの広報担当者によれば、この移転は以前から計画されていたものだという。担当者はUS版ARTnewsのメール取材に対し、以下のように回答した。

「アナベル・セルドルフ(Annabelle Selldorf)が設計を手がけたチェルシー(西19丁目525番地)の空間の再オープンに合わせて、アッパー・イースト・サイドを離れることは当初からの計画でした。アッパー・イースト・サイドを離れるのは寂しいですが、この秋は、19丁目、20丁目、そしてトライベッカの各拠点で展覧会を開催できることを楽しみにしています」

デイヴィッド・ツヴィルナーは2017年、東69丁目にあるタウンハウスの1〜3階にギャラリーを開設した。これまでに約30本の展覧会を開催し、草間彌生ダン・フレイヴィン、ビル・トレイラー(Bill Traylor)、シェリー・レヴィーン(Sherrie Levine)、マルセル・ザマ(Marcel Dzama)らの展覧会を企画。直近では、パリのギャルリー・クーゲル(Galerie Kugel)との共同企画によるグループ展「Set in Stone」を開催し、同展は6月26日に閉幕した。

デイヴィッド・ツヴィルナーのチェルシー拠点は昨年3月に再オープンしており、同ギャラリーは現在ニューヨークにおいて、西19丁目の複数の空間と西20丁目、さらにトライベッカのウォーカー通り52番地を運営している。このほか、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、香港にも拠点を構える。

アッパー・イースト・サイドのギャラリー街では、今回の撤退以外にも変化が続いている。昨年はメガギャラリーのハウザー&ワースが東69丁目のタウンハウス売却前に退去しており、ブラジルのギャラリー、ナラ・ロエスレル(Nara Roesler)も2020年にこのエリアを離れている。

とはいえ、この地域は依然としてコレクターにとって重要なアートスポットであり続けている。ガゴシアンホワイトキューブ、スカルシュテット(Skarstedt)、レヴィ・ゴルヴィ・ダヤン(Lévy Gorvy Dayan)、グラッドストーンアルミン・レッシュ、シュプルート・マガース(Sprüth Magers)などの有力ギャラリーがアッパー・イースト・サイドに拠点を維持しているほか、サザビーズもブロイヤー・ビルディングへ本社を移転した。ツヴィルナーの撤退後も、このエリアが活気あるアートの集積地であることに変わりはない。

なお、この閉鎖を最初に報じたのはArtnet Newsだった。(翻訳:編集部)

from ARTnews

あわせて読みたい