『プラダを着た悪魔2』衣装がチャリティ競売へ。アンディの染み付きドレス、ミランダのバッグも

クリスティーズは、映画『プラダを着た悪魔2』(2026)で、メリル・ストリープ、アン・ハサウェイらが着用した衣装やアクセサリーを出品するオンラインのチャリティオークションを、9月1日から15日まで開催すると発表した。

2026年4月20日、ニューヨークのリンカーン・センターで開催された『プラダを着た悪魔2』のワールドプレミアに出席した(写真左から)アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ、メリル・ストリープ、エミリー・ブラント。Photo: Mike Coppola/Getty Images for 20th Century Studios

クリスティーズは、映画『プラダを着た悪魔2』(2026)で、メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、シモーヌ・アシュリー、レディ・ガガらが着用した衣装やアクセサリーを出品するオンラインのチャリティオークションを、9月1~15日に開催する。

ストリープとともに企画されたオークションの名称は、「A Million Girls Would Kill for These Things(100万人の女の子が、これのためなら何でもするだろう)」。収益は、ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists、CPJ)とアメリカ・ファッション・デザイナー協議会(Council of Fashion Designers of America、CFDA)に寄付される。

ストリープが映画衣装のオークションを企画するのは、今回が初めてではない。2006年にも、第1作『プラダを着た悪魔』(2006)の衣装を競売にかけることを発案。ワードローブの一部が、女性の就労を支援する非営利団体ドレス・フォー・サクセス(Dress for Success)への寄付を目的に、eBayで販売された

当時の出品作には、ヴァレンティノのシルクシフォン製ブラウス、ビル・ブラスのピンストライプスーツ、カルバン・クラインのコート、プラダのカクテルドレス、クリスチャン・ルブタンの靴などが並んだ。さらに、ストリープ演じるミランダが劇中で履いた、マルーンと黒のスエードを組み合わせたアズディン・アライアのプラットフォームパンプスも含まれていた。

一方、ハサウェイ演じるアンディが着用した、レオパード柄のカフスが付いたヴィンテージの緑色のコートは出品されなかった。このコートをとりわけ気に入っていたハサウェイのために、当時の恋人が映画公開前のプロモーションイベントで購入したという。ハサウェイは後にSeattle Post-Intelligencer紙の取材で、「これで私の誕生日プレゼントは用意しなくていいからね」と彼に伝えたと振り返っている。

今回のオークションは全20ロット。なかでも目を引くのが、雑誌『ランウェイ』の経費削減が進むなか、ミランダが不本意ながら初めて社員食堂を訪れる場面で着用したドリス・ヴァン・ノッテンのタッセル付きジャケットだ。過剰なほど華やかな一着で、予想落札価格は4000~6000ドル(約63万~95万円)。衣装デザイナーのモリー・ロジャースによれば、制作スタジオは当初、このジャケットを衣装から外そうとしたが、ロジャースとストリープが劇中に残すよう働きかけたという。

メリル・ストリープが着用したドリス・ヴァン・ノッテンのタッセル付きジャケット。Photo: courtesy Christie’s
アン・ハサウェイが着用したガブリエラ・ハーストのパッチワークドレス。Photo: courtesy Christie’s
レディ・ガガが着用したバッド・ビンチ・トントンのフェザードレス。Photo: courtesy Christie’s
アン・ハサウェイが着用したJ.Crewのケーブルニット。予想落札価格は100~200ドル(約1万6000~3万2000円)。Photo: courtesy Christie’s
Photo: courtesy Christie’s
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Photo: courtesy Christie’s

アンディの「うっかり」を象徴する衣装も出品される。ニューヨーク郊外の高級リゾート地、ハンプトンズにあるミランダの別荘で開かれたガーデンパーティで、アンディがサラダをこぼしてしまったガブリエラ・ハーストのパッチワークドレスだ。染みを残したまま出品され、予想落札価格は3000~4000ドル(約47万~63万円)となっている。

また、ミラノでレオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》を前に、「私たちは人間であり、完璧な人間などいないと伝えるための、彼なりの表現だった」と論じるミランダが持っていた、虎柄のフェンディのバッグも登場する。予想落札価格は3000~4000ドル(約47万~63万円)だ。

このほか、ブラント演じるエミリーが着用したディオールのスーツや、エルサ・ペレッティの「ボーン カフ」も出品。さらに、『プラダを着た悪魔2』のサウンドトラック曲「Runway」のミュージックビデオで、レディ・ガガが着用したバッド・ビンチ・トントンのドレスもラインナップに加わる。黒いベルベットのフード付きドレスを羽根の輪が取り囲む前衛的な一着で、予想落札価格は1万5000~2万ドル(約237万~317万円)。また、映画の予告編でストリープが履いたものと同型の、赤いヴァレンティノ・ガラヴァーニ「ロックスタッズ」パンプスの試作品には、ストリープのサインが入る予定だ。予想落札価格は500~1000ドル(約7万9000~15万8000円)。

クリスティーズも、この映画のファンが喜ぶツボを心得ているようだ。同社のアメリカ地域社長ジュリアン・プラデルは、プレスリリースで今回の提携を「画期的(groundbreaking)」と表現した。これは、春物に花柄を提案した部下にミランダが冷たく言い放つ、有名な皮肉「春に花柄? 斬新ね(Florals? For spring? Groundbreaking.)」にちなんだ言葉遊びだ。

オークション開催に先立ち、9月8日から13日には、ニューヨークのロックフェラー・センターにあるクリスティーズのギャラリーで出品作が一般公開される。(翻訳:編集部)

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