隈研吾設計のV&Aダンディ、レゴ公式セット化を目指すキャンペーンが始動。地元学校や隈本人も応援

隈研吾が設計したスコットランドのデザイン美術館、V&Aダンディをレゴの公式セットにするキャンペーンが進行中だ。実現すれば、同国の建築物としてだけでなく、隈の建築としても初の公式セットになる。

V&Aダンディのレゴ模型。Photo: Brian McNicoll

隈研吾が設計したV&Aダンディ(V&A Dundee)を、スコットランドの建築物として初めてレゴの公式セットにすることを目指すキャンペーンが進められているDezeenが伝えた。

レゴでV&Aダンディを再現したのは、同館を「世界でいちばん好きな建築」と語る地元在住のブライアン・マクニコル。ゲーム開発会社532デザインの創業者であるマクニコルは、建物の3Dモデルを参照しながら、約2900ピースのレゴブロックでその複雑な形状を再現した。

V&Aダンディは、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)と提携するデザイン専門美術館として、スコットランド東部の都市ダンディに2018年に開館した。建物は同国の海岸に連なる断崖から着想を得たもので、外壁には2500枚のプレキャストコンクリート製パネルが水平に重なるように配置されている。

V&Aダンディのレゴ模型。Photo: Brian McNicoll
V&Aダンディのレゴ模型。Photo: Brian McNicoll
V&Aダンディのレゴ模型。Photo: Brian McNicoll
V&Aダンディのレゴ模型。Photo: Brian McNicoll
V&Aダンディのレゴ模型。Photo: Brian McNicoll
V&Aダンディでの展示の様子。Photo: Brian McNicoll
V&Aダンディ。Photo: Wikimedia commons

マクニコルは、ファンが考案したレゴ作品の商品化を目指すプラットフォーム「レゴ・アイデア(LEGO Ideas)」に模型を投稿。2027年までに1万人の支持を集めれば、レゴ社による商品化審査に進むことができる。

マクニコルはキャンペーンの公式サイトで、制作の動機を次のように説明している。

「V&Aダンディの外壁のコンクリートの帯が少しずつずれながら積み上がっていく様子や、建物全体が水面の上へ軽やかにせり出す姿に心を惹かれ、その構造を自分の手で確かめようとブロックで組み上げました。これは商業目的のプロジェクトではありません。ダンディの建築が、エッフェル塔をはじめとするレゴ『アーキテクチャー』シリーズの名建築と並んで商品棚に置かれること。そして、この街を訪れたことのない人たちにスコットランドのデザインを知ってもらうこと。それが私の願いです」

同サイトには、設計を手がけた隈からもメッセージが寄せられている。

「自分の建築がレゴで再現されるのを見るのは光栄なことです。ブライアンがそのデザインを見事に表現したことにも感銘を受けました。この建築はスコットランドの風景から着想を得たものですが、今度はその建築がスコットランドのデザイナーたちに着想を与えています。

私はこの建物を、街が世界と繋がるための『門』にしたいと、ずっと考えてきました。それは、かつて川を通じた国際貿易で栄えたダンディの歴史を映すものでもあります。もしこのデザインがレゴの公式セットになれば、世界中の人々がダンディのランドマークを組み立てることになるでしょう。街全体がこのプロジェクトを応援していること、とりわけ大勢の子どもたちが参加していることをうれしく思います。1万票に届くまで、支援が続くことを願っています」

キャンペーンには地元の学校も協力しており、8月14日時点で約2900票を獲得している。模型は8月29、30日にダンディ・コンテンポラリー・アーツで開催される「TayBrick Show 2026」を皮切りに、マザーウェル、インバネス、エディンバラのイギリス国内計4カ所で巡回展示される予定だ。

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