初開催のフリーズ・アブダビ、出展ギャラリーを発表──36カ国から84ギャラリーが参加

11月に初開催されるフリーズ・アブダビには、36カ国から84ギャラリーが参加する。南西アジアや北アフリカのギャラリーが多数出展するほか、新進作家を紹介する「Focus」や、地域の歴史と文化に着目した新セクションも展開される。

フリーズ・アブダビの会場となるマナラット・アル・サディヤット。Photo: Courtesy of ©Department of Culture and Tourism, Abu Dhabi
フリーズ・アブダビの会場となるマナラット・アル・サディヤット。Photo: Courtesy of ©Department of Culture and Tourism, Abu Dhabi

アブダビのサディヤット文化地区にあるマナラット・アル・サディヤットで、11月19〜22日に初開催されるフリーズ・アブダビが、8月27日に出展ギャラリーを発表した。

本フェア初回に参加するのは、36カ国63都市から集まった84ギャラリー。そのうち36ギャラリーが、南西アジアおよび北アフリカに拠点を置く。主な出展者には、カーボン12(Carbon 12/ドバイ)、ザ・サード・ライン(The Third Line/ドバイ)、ダスタン(Dastan/テヘランおよびトロント)、ジプサム(Gypsum/カイロ)、ロフト・アート・ギャラリー(Loft Art Gallery/カサブランカおよびマラケシュ)、スフェイル=セムラー・ギャラリー(Sfeir-Semler Gallery/ベイルートおよびハンブルク)などが含まれる。このほか、2022年にドバイに拠点を開設したペロタンをはじめ、ガゴシアンPaceタデウス・ロパックなどの大手ギャラリーも参加する。

メインセクションである「Galleries」に加え、フリーズ・アブダビには実験的な実践を行う新進アーティストを個展、あるいは二人展形式で発表する「Focus」セクションも設けられる。プレスリリースによれば、このセクションに参加する6つのギャラリーには、出展費用を相殺するための助成金が支給されるという。出展作家は、コモンウェルス・アンド・カウンシル(Commonwealth and Council)からダラ・ナセル(Dala Nasser)、マネジメント(Management)のタヒル・カルマリ(Tahir Karmali)、そしてイヤド・カナゼア・ギャラリー(Iyad Qanazea Gallery)のジャワド・アル・マルヒ(Jawad Al Malhi)などが含まれる。

フェアの新セクション「Global Futures」は、インディペンデント・キュレーター兼ライターのタリニ・マリクがキュレーションを担当する。プレスリリースによると、UAEをはじめとする周辺地域の歴史や思想と結びついた作品を手がけるアーティストを紹介するという。参加作家には、アイシャ・アラッバル・ギャラリー(Aisha Alabbar Gallery)のアブドゥラ・アル・サーディ(Abdullah Al Saadi)、テイムール・グラーネ・プロジェクツ(Taymour Grahne Projects)のアラ・ユニス(Ala Younis)、マルファ(Marfa’)のセタ・マヌキアン(Seta Manoukian)らが名を連ねる。

「Frieze Masters Abu Dhabi」のキュレーションを担当するのは、インディペンデント・キュレーターのマリカ・サルダールだ。このセクションでは、インド洋をテーマに、貿易や収集、文化交流を通じてモノや人、思想がどのように行き交ってきたのかをたどりながら、古代から20世紀までの美術品や工芸品が紹介される。フリーズ・アブダビのディレクターを務めるディヤラ・ヌセイベは、声明の中でこう語っている

「メインセクションと『Focus』では、各ギャラリーが意欲的に構想した展示を展開します。一方、キュレーション・セクションの『Global Futures』と『Frieze Masters Abu Dhabi』では、新たな視点を提示し、さらなる考察を促します。フリーズ・アブダビが、新たな知見を生み出し、地域のアート市場の結びつきを強め、この地域が世界のアートシーンとの対話を深めていく契機になることを期待しています」

アブダビ文化観光局とフリーズが共同で立ち上げたフリーズ・アブダビは、同市で17年間にわたって開催されてきた「アブダビ・アート」を引き継ぐ。また、今年2月に初開催されたアート・バーゼル・カタール」に続き、この地域で今年新たに始まる大型国際アートフェアの一つとなる。フリーズのフェア部門エグゼクティブ・ディレクター、クリステル・シャデは声明でこう語っている。

「初開催となるフリーズ・アブダビは、UAEをはじめ南西アジアや北アフリカで育まれてきた豊かなアートシーンに根ざしながら、世界のアート界との有意義な対話を生み出す場を目指します。フリーズが築いてきた国際的なネットワークを生かし、この地域のアーティストや文化をより広く紹介するとともに、世界各地のギャラリー、アーティスト、機関、コレクターが集い、交流する重要な場にしていきたいと考えています」

参加ギャラリーやプログラムの一覧はこちら。(翻訳:編集部)

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