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パリ初開催のアート・バーゼル「Paris+」、156の参加ギャラリーを発表。日本からはタカ・イシイギャラリーとタケ ニナガワ

  • 2022年7月20日
  • INTERNATIONAL

Text: Maximilíano Durón

アート・バーゼルは、2022年10月20〜23日にパリで初開催されるアートフェア、「Paris+, par Art Basel(アート・バーゼルによるパリ+)」(以下、Paris+)に参加する156のギャラリーを発表した。プレビューデーは10月19日。

2022年の「Paris+, par Art Basel(アート・バーゼルによるパリ+)」会場、グラン・パレ・エフェメール Photo: Aliki Christoforou for Art Basel/Courtesy Art Basel

今年初めて開催されるフリーズ・ソウルと同様、Paris+には世界4大ギャラリーのガゴシアン、ハウザー&ワース、ペース、デビッド・ツヴィルナーが参加。また、日本のタカ・イシイギャラリー、韓国のクジェギャラリーを始め、デビッド・コルダンスキー、LGDR、リッソン・ギャラリー、タデウス・ロパック、ホワイト・キューブなど、多数の有力ギャラリーが出展する。

2021年10月下旬にアート・バーゼルがパリのグラン・パレで新しいフェアを立ち上げることを公表した時、フランスのアートシーンは大騒ぎになった。グラン・パレはアート・バーゼルと競合するFIACが、長年にわたり近・現代アートフェアを開催してきた場所だからだ。会場を奪われた形になったFIACは、22年のフェアをどこで実施するかなどの詳細をまだ発表していない。

21年に開催されたFIACの出展ギャラリーは160超。コロナ禍前の19年には197のギャラリーが参加していた。初回のParis+の出展者数は、これらを下回っている。なお、24年のパリ五輪に向けて改修工事中のグラン・パレに代わり、初回のParis+はエッフェル塔近くに仮設されたグラン・パレ・エフェメールで行われる。

Paris+は主催がスイス企業であることから、地元フランスのギャラリーの出展が少なくなるのではと危惧する評論家もいた。こうした懸念に応え、同フェアの選考委員7人中3人がフランスの有力ギャラリーから指名されている。

156のギャラリーのうち、フランスに展示スペースのあるギャラリーは61。ペロタン、カメル・メヌール、ムル・シャルパンティエ、タンプロン、アルミネ・レッシュ、シュルタナなど、フランスで最も影響力のあるギャラリーのほか、マリアンヌ・イブラヒム(パリ、シカゴ)、ギャルリー・ルロン(パリ、ニューヨーク)、スカーステッド(ニューヨーク、ロンドン、パリ、イーストハンプトン)といったフランス内外に展示スペースを持つ有力ギャラリーも含まれる。さらに、アート・バーゼル主催のフェアに初出展するギャラリーも少なくない。

Paris+のディレクター、クレマン・ドゥレピーヌは、「参加ギャラリーの構成には、開催都市の個性を重んじ、かつ世界的な共感を得られるフェアを作るという意思が反映されている」との声明を出している。

Paris+では、メインのGalleries(ギャラリー)部門のほかに新進ギャラリー(Galeries Émergentes)部門があり、上海のアンテナ・スペース(上海)やロンドンのカルロス/イシカワ(ロンドン)、ボゴタのインスティチュート・デ・ビジョンなどによる16のソロブース出展が予定されている。

その他、ルーブル美術館に隣接するチュイルリー公園で25のインスタレーションを展示するサイト(Sites)部門や、パリ在住のキュレーター、ピエール=アレキサンドル・マテオス&シャルル・テイスーによる「会話(Conversation)」シリーズをバル・ドゥ・ラ・マリーヌで開催する計画など、さまざまなプログラムが予定されている(詳細は未定)。

Paris+は、アート・バーゼルが大幅な組織変更を行った後に実施する初のフェアとなる。7月初めの発表によると、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)のキュレーターであるヴィンチェンツォ・デ・ベリスが、アートフェアと展示プラットフォームを率いるディレクターに採用された。デ・ベリスは8月から就任してアート・バーゼルの4つのフェアを監督し、「戦略的発展」に焦点を当てるグローバルディレクター、マーク・シュピーグラーと連携して活動することになる

シュピーグラーは声明でこう述べている。「今回選ばれたギャラリーは、質の高い歴史的な作品と前衛的な作品を網羅するというアート・バーゼルの長年の伝統を体現している。それと同様に重要なのは、今日のパリをダイナミックな都市にしている多彩なギャラリーが数多く参加し、パリならではの個性をParis+に与えていることだ」(翻訳:清水玲奈)

パリ+の出展者リストは以下の通り。

Galeries:ギャラリー名(所在地)
303 Gallery(ニューヨーク)
A Gentil Carioca(リオデジャネイロ、サンパウロ)
Miguel Abreu Gallery(ニューヨーク)
Acquavella Galleries(ニューヨーク、パームビーチ)
Air de Paris(パリ)
Galerie Allen(パリ)
Andréhn-Schiptjenko(パリ、ストックホルム)
Applicat-Prazan(パリ)
Art : Concept(パリ)
Alfonso Artiaco(ナポリ)
Balice Hertling(パリ)
Galerie Isabella Bortolozzi(ベルリン)
Ellen de Bruijne Projects(アムステルダム)
Galerie Buchholz(ベルリン、ケルン、ニューヨーク)
Campoli Presti(パリ、ロンドン)
Capitain Petzel(ベルリン)
Cardi Gallery(ミラノ、ロンドン)
Ceysson & Bénétière(パリ、サンテティエンヌ、リヨン、コエリッヒ、ニューヨーク)
christian berst art brut(パリ)
Clearing(ロサンゼルス、ブリュッセル、ニューヨーク)
Sadie Coles HQ(ロンドン)
Galleria Continua(サン・ジミニャーノ、サンパウロ、北京、ハバナ、レ・ムーラン、パリ、ローマ)
Paula Cooper Gallery(ニューヨーク、パームビーチ)
Pilar Corrias(ロンドン)
Galleria Raffaella Cortese(ミラノ)
Galerie Chantal Crousel(パリ)
Massimo De Carlo(ミラノ、ロンドン、パリ、香港)
dépendance(ブリュッセル)
mfc-michèle didier(ブリュッセル、パリ)
Dvir Gallery(テルアビブ、ブリュッセル、パリ)
Andrew Edlin Gallery(ニューヨーク)
galerie frank elbaz(パリ)
Essex Street/Maxwell Graham(ニューヨーク)
Galerie Cécile Fakhoury(アビジャン、ダカール、パリ)
Selma Feriani Gallery(チュニス、ロンドン)
Konrad Fischer Galerie(ベルリン、デュッセルドルフ)
Fitzpatrick Gallery(パリ)
Foksal Gallery Foundation(ワルシャワ)
Fortes D’Aloia & Gabriel(リオデジャネイロ、サンパウロ)
Peter Freeman, Inc.(ニューヨーク)
Gagosian(ニューヨーク、ビバリーヒルズ、ロンドン、パリ、ジュネーブ、バーゼル、グシュタード、ローマ、アテネ、香港)
Galerie Christophe Gaillard(パリ)
Galerie 1900-2000(パリ)
gb agency(パリ)
François Ghebaly(ロサンゼルス、ニューヨーク)
Gladstone Gallery(ニューヨーク、ブリュッセル、ローマ、ソウル)
Marian Goodman Gallery(ニューヨーク、パリ、ロンドン)
Galerie Bärbel Grässlin(フランクフルト)
Greene Naftali(ニューヨーク)
Galerie Karsten Greve(サンモリッツ、ケルン、パリ)
Hauser & Wirth(香港、シウタデリャ・デ・メノルカ、グシュタード、サンモリッツ、チューリッヒ、ロンドン、サマーセット、ロサンゼルス、ニューヨーク)
Galerie Max Hetzler(ベルリン、パリ、ロンドン)
High Art(パリ、アルル)
Hannah Hoffman(ロサンゼルス)
Xavier Hufkens(ブリュッセル)
Mariane Ibrahim(パリ、シカゴ)
Taka Ishii Gallery(東京、香港)
Galerie Jousse Entreprise(パリ)
Annely Juda Fine Art(ロンドン)
Karma(ニューヨーク)
Karma International(チューリッヒ)
kaufmann repetto(ミラノ、ニューヨーク)
Anton Kern Gallery(ニューヨーク)
Galerie Peter Kilchmann(チューリッヒ、パリ)
David Kordansky Gallery(ロサンゼルス、ニューヨーク)
Andrew Kreps Gallery(ニューヨーク)
Galerie Krinzinger(ウィーン)
Kukje Gallery(釜山、ソウル)
LambdaLambdaLambda(プリシュティナ)
Layr(ウィーン)
Galerie Le Minotaure(パリ)
In Situ – fabienne leclerc(パリ)
Simon Lee Gallery(ロンドン、香港)
Galerie Lelong & Co.(パリ、ニューヨーク)
LGDR(ニューヨーク、香港、パリ、ロンドン)
Lisson Gallery(ロンドン、イーストハンプトン、ニューヨーク、上海、北京)
Loevenbruck(パリ)
Luhring Augustine(ニューヨーク)
Magnin-A(パリ)
Mai 36 Galerie(チューリッヒ)
Marcelle Alix(パリ)
Matthew Marks Gallery(ニューヨーク、ロサンゼルス)
Mendes Wood DM(サンパウロ、ニューヨーク、ブリュッセル)
kamel mennour(パリ)
Meyer Riegger(ベルリン、カールスルーエ)
Francesca Minini(ミラノ)
Galleria Massimo Minini(ブレーシャ)
Victoria Miro(ロンドン、ヴェネチア)
mor charpentier(パリ、ボゴタ)
Galerie nächst St. Stephan Rosemarie Schwarzwälder(ウィーン)
Nahmad Contemporary(ニューヨーク)
Galerie Neu(ベルリン)
Neue Alte Brücke(フランクフルト)
neugerriemschneider(ベルリン)
Galleria Franco Noero(トリノ)
Galerie Nathalie Obadia(パリ、ブリュッセル)
Pace Gallery(ニューヨーク、ロンドン、香港、ソウル、ジュネーブ、パロアルト、イーストハンプトン、パームビーチ、ロサンゼルス)
Galerie Papillon(パリ)
Peres Projects(ベルリン、ミラノ、ソウル)
Perrotin(パリ、ニューヨーク、香港、ソウル、東京、上海)
Galerie Francesca Pia(チューリッヒ)
Galeria Plan B(ベルリン、クルージュ)
Galerie Jérôme Poggi(パリ)
Galerie Eva Presenhuber(チューリッヒ、ニューヨーク、ウィーン)
ProjecteSD(バルセロナ)
Almine Rech(パリ、ブリュッセル、ロンドン、ニューヨーク、上海)
Regen Projects(ロサンゼルス)
Michel Rein(パリ、ブリュッセル)
Rodeo(ロンドン、ピレウス)
Thaddaeus Ropac(ロンドン、パリ、ザルツブルグ、ソウル)
Salle Principale(パリ)
Esther Schipper(ベルリン)
Semiose(パリ)
Jessica Silverman(サンフランシスコ)
Skarstedt(ニューヨーク、ロンドン、パリ、イーストハンプトン)
Société(ベルリン)
Galerie Pietro Spartà(シャニー)
Sprüth Magers(ベルリン、ロンドン、ロサンゼルス、香港)
Galeria Luisa Strina(サンパウロ)
Simone Subal Gallery(ニューヨーク)
Sultana(パリ)
Take Ninagawa(東京)
Templon(パリ、ブリュッセル)
Tornabuoni Art(パリ、フィレンツェ、フォルテ・デイ・マルミ、ミラノ、クランモンタナ)
Galerie Georges-Philippe & Nathalie Vallois(パリ)
Van de Weghe(ニューヨーク)
Tim van Laere Gallery(アントワープ)
Vedovi Gallery(ブリュッセル)
Vielmetter Los Angeles(ロサンゼルス)
We Do Not Work Alone(パリ)
Galerie Barbara Weiss(ベルリン)
Michael Werner Gallery(ニューヨーク、イーストハンプトン、ロンドン、ベルリン、ケルン)
White Cube(ロンドン、香港)
Barbara Wien(ベルリン)
Galerie Jocelyn Wolff(パリ)
Xippas(パリ、ジュネーブ、プンタ・デル・エステ)
Barbara Wien(ケルン)
Zeno X Gallery(アントワープ)
Galerie Zlotowski(パリ)
David Zwirner(ニューヨーク、ロンドン、パリ、香港)

Galeries Émergentes:ギャラリー名(所在地)/アーティスト名
Antenna Space(上海)/Yong Xiang Li
Galerie Anne Barrault(パリ)/Liv Schulman
Carlos/Ishikawa(ロンドン)/Bendt Eyckermans
Efremidis(ベルリン)/Hannah Sophie Dunkelberg
Heidi(ベルリン)/Akeem Smith
Instituto de visión(ボゴタ、ニューヨーク)/Marlon de Azambuja
LC Queisser(トビリシ)/Thea Gvetadze
Marfa’(ベイルート)/Caline Aoun
Edouard Montassut(パリ)/Niklas Taleb
Nicoletti(ロンドン)/Josèfa Ntjam
Parliament(パリ)/Nile Koetting
Galeria Dawid Radziszewski(ワルシャワ)/Agnieszka Polska
sans titre (2016)(パリ)/Jessy Razafimandimby
seventeen(ロンドン)/Patrick Goddard
Chris Sharp Gallery(ロサンゼルス)/Sophie Barber
Veda(フィレンツェ)/Monique Mouton

※本記事は、米国版ARTnewsに2022年7月12日に掲載されました。元記事はこちら

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