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ビープルのNFT《エブリデイズ:最初の5000日》を巨額落札したコレクターが、オラファー・エリアソンの新作AR/VRを発注

  • 2022年9月16日
  • INTERNATIONAL

Text: Shanti Escalante-De Mattei

#NFT#Beeple#AR#VR#Olafur Eliasson

2021年3月、ビープルのNFT作品《Everydays: The First 5000 Days(エブリデイズ:最初の5000日)》(2021)が、クリスティーズのオークションで6900万ドル(当時の為替レートで約75億円)という途方もない金額で落札され、センセーションを巻き起こした。その落札者が、オラファー・エリアソンにNFTを発注したことをアートニュースペーパーが伝えている。

オラファー・エリアソン《Your View Matter(見方の問題)》(2022)  Courtesy Olafur Eliasson and Acute Art

ビープルのNFTを落札した大物コレクターは、投資家のメタコバン(本名ビグネシュ・スンダレサン)だ。今回、オラファー・エリアソンが彼のために制作したのは、《Your view matter(見方の問題)》(2022)というタイトルの作品で、拡張現実(AR)バージョンと仮想現実(VR)バージョンがある。作品はメタコバンが所有する1点物のNFTだが、AR・VRアートの制作会社、アキュート・アートのアプリで一般にも公開されている。

エリアソンは、6年前からARやVRを用いた制作に取り組み、2021年にニューヨークの文化複合施設、ザ・シェッドで行われたARの展覧会などでアキュート・アートとコラボした作品を発表していた。

アートニュースペーパーのインタビューに、エリアソンはこう語っている。「ARやVRを利用した作品は、できるかぎり多くの人たちに体験してもらいたいという思いで作っている。アキュート・アートはそれを実現するやり方をよく理解しているので、今回メタコバンから依頼された作品でも、彼らのノウハウを活用したいと思っています」

Your view matter》のVRバージョンでは、鑑賞者が幾何学的な空間の中に入り込み、その動きに幾何学的世界が反応する。ARバージョンの場合は、スマホの画面上で鑑賞者の周囲に幾何学的な形と線の世界が現れる。

エリアソンは、「私の出発点はいつも、人間の可能性とは何かという問いかけだ」とアートニュースペーパーのインタビューに答えている。「自分は実際にこの場にいて、意味のある存在だという意識をVRで育まなければならない」

《Your view matter》は、9月22日からフィレンツェのストロッツィ宮で始まるエリアソンの個展で展示される予定。(翻訳:平林まき)

※本記事は、米国版ARTnewsに2022年9月6日に掲載されました。元記事はこちら

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