2023年フリーズ・ソウルは約120ギャラリーが出展。同時開催のキアフ・ソウルは30%増の210ギャラリー
9月に2回目の開催が決定したフリーズ・ソウルと、同時開催のキアフ・ソウルがギャラリーリストを発表した。フリーズは昨年から10社増えて約120ギャラリー、キアフは30%増の210ギャラリーが出展する。
両フェアは、9月7日から9日まで(6日はプレビュー)、ソウル・江南のCOEX Convention & Exhibition Centerで開催される。
フリーズでは、メガギャラリーのガゴシアン、ハウザー&ワース、ペース、デヴィッド・ツヴィルナーが昨年に引き続いて参加。そのほか、タデウス・ロパック、ポーラ・クーパー・ギャラリー、リーマン・モーピン、リッソンギャラリー、メンデスウッド DM、タケニナガワといった大手ギャラリーも出展する。
メインセクションには、Kukje、Leeahn、PKM、Johyun、Jason Haamなど、昨年と同数の韓国系ギャラリーが参加。唯一の新規は、先月フリーズ・ニューヨークのフォーカスセクションに出展したソウル・梨泰院の新進ギャラリー、Whistleだ。
メインセクション以外には、今回もDOOSAN Galleryのチーフキュレーター、Hyejung Jangと、マニラ現代美術館のディレクターであるJoselina Cruzがアドバイザーを務める、フリーズ・マスターズ(歴史的な美術品を織り交ぜた展示)とフォーカス・アジア(アジアに拠点を置くギャラリーが個展を開催)を設けた。
フリーズ・マスターズには、Gallery Hyundai、Gray、東京画廊 + BTAP、Skarstedt、Axel Vervoordt、フォーカス・アジアには、Capsule Shanghai、G Gallery、Yutaka Kikutake Galleryが出品する。
今回の開催について、フリーズ・ソウルのディレクター、パトリック・リーは声明で次のように話す。
「成功に終わった昨年の初開催に引き続き、世界中から優れたギャラリーが集結します。今年は特に、アジアに拠点を置くギャラリーに焦点を当て、最高のアートを紹介する予定です。そして、ダイナミックな特別プログラムの拡充を通して、世界中のアーティスト、コレクター、キュレーター、アートファンの間で異文化交流が生まれることを楽しみにしています」
フリーズ・ソウルの出展社数が昨年より10社増加だったのに対し、同時開催するキアフは、異例の急成長を遂げている。なんと、昨年の164社から約30%増となる210社が出展するのだ。
キアフへの参加ギャラリーは、Arario Gallery、BHAK、Gana Art、Hakgojae Gallery、PYO Gallery、Wooson Galleryといった韓国のギャラリーのほか、Carl Kostyál, Carvalho Park, Galleria Continua, Ora-Ora, Peres Projects, Rachel Uffner Galleryなど海外のギャラリーも並ぶ。
昨年は、新進アーティスト、NFT、ニューメディアを展示する新セクション「Kiaf Plus」が別会場で開催されたが、今回はCoexのメインホールに統合される。このセクションに参加するギャラリーは、Carlye Packer、Everyday Mooonday、Swivel Gallery、Streams Gallery、Tuesday to Friday。
キアフを運営する韓国ギャラリー協会会長のDal-Seung Hwangは声明で、以下のように話している。
「私たちは、ギャラリー、パートナー団体、韓国政府と緊密に連携し、芸術と文化の国際ハブとしてのソウルの発展に貢献できることを光栄に思うとともに、誇りに思います。韓国を代表するアートフェアとして、キアフは再び、韓国とアジアの優れたアーティストとダイナミックな現代アートを紹介するプラットフォームになるでしょう」(翻訳:編集部)
* 出展者一覧
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