世界最高額の絵画、ダ・ヴィンチ《サルバトール・ムンディ》がNFTアートに。低迷のNFT市場に光明?
2017年にクリスティーズ・ニューヨークで4億5030万ドル(約510億円)で落札され、史上最高額の絵画として話題となった、レオナルド・ダ・ヴィンチ作とされる《サルバトール・ムンディ》(1499-1510頃)。この作品のNFT化が発表された。
NFT化は、デジタル資産を扱うElmonXと画像ライセンス企業のブリッジマン・イメージズが共同で手掛ける。価格などは8月12日に発表予定だ。
ブリッジマン・イメージズは声明で、「美術、文化、歴史的な作品の複製ライセンスにおいて世界をリードするスペシャリストとして、NFTアート制作の最前線に立つElmonXとの提携を喜ばしく思います。このパートナーシップによって、ブリッジマン・イメージズの膨大なコレクションから高品質のNFTを作成、提供することができるでしょう」と話している。
ブリッジマン・イメージズとElmonXはすでに、レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナリザ》(1503)、フィンセント・ファン・ゴッホ《星月夜》(1889)、オーギュスト・ロダンの《考える人》(1904)、クロード・モネの《ニンファ》(1907)などの作品をNFT化している。
ElmonXのウェブサイトによると、《モナリザ》のNFT330版を各150ポンド(約2万7000円)、そして《モナリザ》のNFTとプリントのセットを10組限定で各900ポンド(約16万3800円)で販売している。この10組のうち1組は先週、NFTマーケットプレイスOpenSeaで3.7ETH(6764ドル=約96万3500円)で転売された。
NFT市場の売り上げが低迷し、トレーダーとクリエイターの間の緊張が高まっている中で実現したこのプロジェクトに、期待が集まっている。(翻訳:編集部)
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