モネの未公開作品がオークションへ。予想落札額100億円に迫る「素晴らしいコンディション」
クリスティーズは、2023年11月にニューヨークで開催される20世紀イブニングセールで、クロード・モネの絵画《Le bassin aux nymphéas(睡蓮の池)》(1917-19)を出品すると9月28日に発表した。予想落札額は6500万ドル(約97億円)。
ジヴェルニーの庭を描いた、幅2メートル、高さ1メートルのこの作品は、1926年にモネが亡くなるまで手元に置いていた。クリスティーズによれば、1972年以来、1人が所有し続けたという。
クリスティーズの20世紀および21世紀美術、南北アメリカ担当副会長のマックス・カーターはフィナンシャル・タイムズ紙に、「私たちが知る限り、この作品は公には一度も公開されたことがありません。それはまた、この作品が素晴らしいコンディションであることを意味します」と語っている。
モネ作品のオークション記録は、2018年、クリスティーズ・ニューヨークで、ペギー&デイヴィッド・ロックフェラー夫妻のコレクションから出品された、ジヴェルニーの庭を描いた《Nymphéas en fleur(睡蓮の花)》(1914-17)が8470万ドル(現在の為替で約126億円)で落札されている。
そして翌年の2019年5月、サザビーズで、1890年の風景画《Meules (積みわら)》が予想落札額5500万ドル(同約82億円)の2倍となる1億1070万ドル(同約165億円)で落札され、印象派の画家の史上最高額を記録した。この作品は1986年5月にクリスティーズ・ニューヨークで253万ドル(同約3億7800万円)で落札されている。(翻訳:編集部)
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