大量の古代ローマ青銅貨をアマチュアダイバーが発見。難破船の積荷か
イタリア・サルデーニャ島の海岸近くで古代ローマの青銅貨が大量に発見されたと、11月4日に同国の文化省が発表した。その数は3万枚から5万枚にのぼる。
古代ローマの青銅貨が見つかったのはサルデーニャ島北東部にあるアルツァケーナ沖の海底で、地元のアマチュアダイバーが当局に通報した。イタリア文化省の水中考古学部門と美術品保護班のダイバーが行った調査によると、4世紀前半のものと見られる。
発見された場所が海岸沿いの浅瀬だったことから、青銅貨は難破した船に積まれており、古代におけるこの地の繁栄を示す証拠となるものと専門家は考えている。
現在分類作業が進められているコインはフォリス銅貨と呼ばれ、ローマ皇帝ディオクレティアヌスによる294年頃の通貨改革によって導入された。
イタリア文化省によると、保存状態は良好で、傷んでいても文字などは判読可能な状態だという。(翻訳:石井佳子)
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