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  • 2024.01.18

ART SGの見どころ&おすすめのシンガポール料理をマグナス・レンフリューにASK!

シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズを舞台に1月19日から始まる第2回ART SG。このアートフェアを運営するアートアセンブリー共同創設者のマグナス・レンフリューに、今年の注目ポイントとおすすめグルメを聞いた。

マグナス・レンフリューも大好き、シンガポールの名物料理チリ・クラブ。Photo: wikipedia

ARTnews:昨年のART SGと第2回となる今年で異なる点があるとすれば?

マグナス・レンフリューシンガポールがART SGを受け入れてくれたことでしょうか。今年はART SGの会期に合わせて、地元のアートコミュニティが様々なイベントを企画しています。例えばナショナル・ギャラリーは、現在「Tropical: Stories from Southeast Asia and Latin America」という素晴らしい展覧会を開催中ですが、シンガポール・アートウィークのオープニングに出展者全員を招待したウェルカム・パーティーが開かれる予定です。また、シンガポール美術館(SAM)では、ホー・ツー・ニェンというアーティストの展示が既に好評を博しています。こうした公的機関だけでなく民間のギャラリーや団体も、アートフェアが開催される期間を通じて興味深い活動を展開します。皆で一緒に盛り上げようという空気が生まれていることは、彼らがいかにART SGを受け入れているかの証左だと思います。

また、私たちは昨年9月から、シドニーを皮切りにインド太平洋地域のVIPへの働きかけを積極的に行ってきました。ジャカルタ、マニラ、バンコク、クアラルンプール、上海でイベントを開催し、現地のVIPコミュニティーの参加を促しました。これらの都市だけでなく、台北、ソウル、東京にもVIP担当者を配置しています。

ARTnews:昨年のフェアは150以上のギャラリーが参加し、会場も2フロアにわたっていましたが、今年は出展者が減っていますね。これは昨年の結果を踏まえた戦略的な動きだったのでしょうか? あるいは、他の要因があったのでしょうか?

マグナス・レンフリュー:そこには様々な理由があると思います。昨年は、初年度としては非常に大規模なフェアとなりました。今年はそれに比べると縮小したように感じられるかもしれませんが、約115という参加ギャラリー数は、他の主要なアートフェアに匹敵する規模と言えると思います。私たちは常にギャラリーと対話していますし、ギャラリーによって、アートフェア全般に対する考え方も、アジアマーケットにおける戦略も異なります。参加する年もあれば、そうではない年もある。そういうものでしょう。

ARTnews:昨年の参加ギャラリーからのフィードバックはどうでしたか? 彼らは、台北やソウル、香港といったアジアの他のフェアにも参加する予定なのでしょうか?

マグナス・レンフリュー:ペース・ギャラリーは、今年東京・麻布台ヒルズに新拠点をオープンするので、ART SGは見送り東京現代に参加する予定です。ペロタンもまた、ART SGではなく台北當代と東京現代に注力するようです。とはいえ、これらのギャラリーとは今後また一緒に仕事をすることになると思います。

ARTnews:昨年からの1年だけを見ても、NFTに対する世間の関心やそれ自体の価値に大きな変化がありましたね。今年のフェアのプログラムを考案するにあたり、コレクターやギャラリーから、NFTへの関心について具体的に意見を聞く機会はありましたか?

マグナス・レンフリュー:プログラムに関しては、より深い洞察にもとづいて考える必要があります。NFTについては、人々が単に流行に流されるのではなく批判的に考えるようになったという点で、意味があったと思います。今年のART SGでは、メディアアートを「フォーカス」部門と他の部分に含めました。

デジタル作品を展示するギャラリーに特別なサイネージを設置しているのですが、それは、依然としてデジタル作品への関心が高いことの表れです。

ARTnews:もっと注目されるべきだと感じているものや、期待しているものは?

マグナス・レンフリュー:注目しているのは、マドリッドが拠点のサブリナ・アムラーニ(Sabrina Amrani)など今年初参加のギャラリーです。また、シンガポール国立美術館の元キュレーターで、現在はシンガポールとカンボジアを行き来しているサム・イーシャンが手掛ける映像部門にも、ぜひ注目していただきたいです。会場となるアートサイエンス・ミュージアムには映像専用の施設があり、非常に意欲的かつ献身的なパートナーです。

ARTnews:最後に、シンガポール通のあなたが勧める、芸術鑑賞の合間に食べられる地元グルメはなんですか?

マグナス・レンフリュー:私の1番のおすすめは、シンガポールの名物料理、チリクラブです。シンガポールには素晴らしいレストランがたくさんあり、食通にとってはまさにパラダイス。美味しいストリートフードから、星付きの高級レストランまで何でもある。東南アジアや南アジアの素晴らしい料理が勢揃いしている場所なんです。

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