メキシコのBDS活動家がイスラエル首相の蝋人形を破壊。「虐殺者の像を撤去しない蝋人形館を非難」
1月7日、メキシコシティにある蝋人形館に展示されているイスラエル首相、ベンヤミン・ネタニヤフの人形が活動家によって破壊された。破壊行為の様子を投稿した活動団体によると、今回の抗議活動は、ネタニヤフの人形を撤去しない人形館を非難するために行われたという。
1月7日、メキシコシティの蝋人形館に展示されていたイスラエル首相、ベンヤミン・ネタニヤフの人形に赤い塗料がかけられ、金槌で顔の部分が破壊された。イスラエルによるパレスチナへの攻撃に対する抗議の一環として行われたこの破壊行為の様子は、イスラエルに対して「Boycott(ボイコット)」「Divestment(投資撤収)」「Sanctions(制裁)」を求めるBDS運動の活動家グループ「BDSメキシコ」のInstagramアカウントに投稿されている。
この動画には、顔を布で覆った活動家がネタニヤフの蝋人形の足下にパレスチナの国旗を置き、蝋人形の頭に赤い塗料をかけ、金槌で何度もその顔面を殴打する様子が映されている。その後、活動家は、ネタニヤフの人形を倒し、「パレスチナ万歳、スーダン万歳、イエメン万歳、プエルトリコ万歳、ティグレ万歳」と叫んだのちに展示室を後にした。
BDSメキシコによると、破壊行為に及んだ人物、及び、動画と写真の撮影者は逮捕されていないという。また、インスタグラムに投稿された写真のキャプションには、「蝋人形館になぜ虐殺者の人形が展示されているのか」と記されており、同団体がHyperallergicに語ったところによると、今回の抗議活動は「虐殺が起きているなか、ネタニヤフの人形を撤去しない蝋人形館を非難する」ために行われたという。
ネタニヤフは現在、人道に対する罪と戦争犯罪の容疑で国際刑事裁判所から逮捕状が出されている。また、アムネスティ・インターナショナルは2024年12月、15万人以上の死傷者数を出しているガザの爆撃はジェノサイドであると発表しており、2023年10月以来、国際社会における孤立が深まっている。